当院で現在利用しているプラセンタは厚生労働省が認可しているもので、現在は日本人女性の胎盤だけを利用している製品です。
投与方法は安全を考慮して皮下注射か筋肉注射となります。
保険適応は慢性の肝臓機能障害だけですが、薬理作用は多岐にわたります。
美肌効果・発毛効果・更年期障害の改善・つわりの改善・糖尿病の改善・降圧剤作用アトピー性皮膚炎の改善・・・etcと言われています。
当院では原則、オーソモレキュラー療法で上記疾患の治療に当たるのですが、保険診療の注射で改善しない整形外科領域と一部の病態ではこちらを第一選択で行います。
- 1)整形領域:慢性の頸部痛・肩こり・肩関節周囲炎・坐骨神経痛・腰痛で保険適応の注射の効果が十分でない症例。(必要に応じて、これらの症例に筋肉の組織改善のためのビタミン・ミネラル・アミノ酸・ω3系の脂肪酸・機能性分子を加えて治療します。)
※特に痛みの改善が困難な腰部脊柱管狭窄症の症例に有効です。これらに対して東洋医学的な経絡・ツボに注射を行います。 - 2)婦人科領域:更年期障害だけでなく不妊治療中の子宮内膜の厚さの改善
※不妊治療における卵子、精子の改善は栄養療法が有効です。 - 3)皮膚科疾患:アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、肝斑、ケロイドの改善。
※ビオチン注射との併用が有効な症例もあります。 - 4)内科疾患:非アルコール性脂肪肝(NASH)、気管支喘息、疲労症候群の改善
- 5)その他:線維筋痛症、耳鳴り、夜尿症、網膜色素変性症などの改善報告もあります。
- 6)美容皮膚科:肌質の改善、アンチエイジング
【副作用】
個人差がありますが、注射直後は注射部位が重い感じがすることがあります。痛みとして感じることもあります。
アレルギーの経験は当院ではありませんが、膠原病の患者さんで一時的なアレルギー反応が出た報告はあります。
※文章中の「ツボ注射」「ビオチン注射」の説明(この2つは保険内の適応範囲内での治療です)
「ツボ注射」は保険診療で行う「トリガーポイント注射」を経絡も考えて行うという意味です。
「ビオチン注射」は保険適応疾患内でしか行っていません。