開業以来、他院で効果がないシビレ、痛み、関節拘縮の治療を行ってきました。現在年間で5000~6000人治療しております。
多くは1回~数回の施術で改善します。しかし数%難治例の患者さんもおり、そのたびに新しい治療はないか?その痛み、しびれの本質的な原因を取り除くことはできないか?これまで、全国の患者さんと向き合う様々な医療従事者の方にお会いし、確かな効果と施術理論に納得ゆくものを導入してきました。
これからもこれは更新し続ける予定です。当院で目指すものは患者さんの症状が改善し、繰り返し通院することがなくなるです。そのため痛み止めは急性期以外出来るだけ処方しません。
安易に慢性の疼痛治療に鎮痛薬を処方することは骨粗鬆症、心筋梗塞、消化管出血を招く可能性があることが解っています。これは内服だけでなく湿布でもおこります。医療者も胃潰瘍でもできれば気が付きますが、多くは副作用が重篤な病態の主原因であると気が付かないケースもあります。
「薬物による対症療法には頼りたくない」と考えています。
治療対象疾患&病態
① 急性期対象:手足の骨折(顔面の骨折は形成外科領域)、腰椎骨折、靭帯損傷、腱断裂。(手術、ギプス固定)
② 一般的な慢性期対象 (保険治療で困難な場合は自費診療)
- くびの痛み
- 肩の痛み
- 腰の痛み
- 股関節の痛み
- 膝の痛み
- 手の痛み・しびれ
- 足の痛み・しびれ
③ 線維筋痛症 (自費診療:マイヤーズカクテル、水銀・カドミニウムのキレーション、免疫治療)
④ 若年性多発関節症 (自費診療:免疫治療)
⑤ へバーデン結節 (自費診療:サイトカインの調節(EPAリッチ)、安全な女性ホルモンの補充)
⑥ リウマチの関節炎 (自費診療:免疫治療、サイトカインの調節、海水療法)
⑦ 腰部脊柱管狭窄症 (保険治療で困難な場合は自費診療)
⑧ 腰椎椎間板ヘルニア (保険治療で困難な場合は自費診療)
⑨ 変形性脊椎症 (保険治療で困難な場合は自費診療、ストレートネックの改善はイトーES-5000使用)
⑩ 他院で原因不明と言われている難治な痛み などを治療対象にします。
治療手段まとめ
<保険内の治療>
① トリガーポイント注射と東洋医学的な経絡・ツボ注射(保険対象薬品4種類の組み合わせ)
この工夫で90%以上は改善します。
② 漢方による疼痛治療(①で改善しない症例や改善しても長続きしない症例)
「温めると楽になる」「動かし始めが痛む」「むくむと痛む」「ストレスが関与していそう」「気圧の変化で痛む」などの人には有効です。
③ 理学療法としてパワープレイトを用います。5分ほどの短時間で効率よく筋力が強化されます。同時にストレッチ、マッサージ効果も行えます。
高齢者からトップアスリートまで対応できます。リハビリのみでの使用は完全予約制で持ち時間なく行うようにしています。
<自費の治療>
① トリガーポイント注射と東洋医学的な経絡・ツボ注射に海水療法、プラセンタ注射を用います。
※多くの患者さんを治療してきて感じることは、レントゲンやMRIに問題があっても痛みやシビレの原因はそこにはなく、脊椎から症状がある部分までのどこかの血行障害やエネルギーの伝達障害があるようです。手術しても改善しない患者さんに当てはまる方もいるはずです。当院で開業以来、手術適応と判断し県立リハビリテーションセンターなどに紹介した患者さんは10名程度であり、ここまで2万人以上見ていますから、ごくわずかな患者さんであると感じています。手術を行う前にやることはたくさんあります。
② 栄養療法:注射の効果が持続しない症例は筋肉や靭帯の改善に必要な栄養素不足であったり、血流改善に関与するホルモンや栄養素が不足している症例が多いため、生活習慣、飲酒歴、痛みの質などを考慮し、採血で確認しサプリメントを加えることで痛みの治療を行います。炎症性のサイトカインと調節も栄養療法が効果的です。自然界にある安全なホルモン類似物質の補充や点滴での治療もここに含まれます。
③ 重金属の治療:水銀は歯科のアマルガムが原因であることが多く、カドミニウムは野菜から摂ったものを解毒できない方に起こります。時に専門の歯科と連携した後に解毒の治療を行うことで根治的な治療を行います。
④ 免疫治療:現在6大学で研究が進んでいるマクロファージ活性を促す治療手段を用います。安全で効果的な方法です。
⑤ 理学療法:イトーES-5000を利用します。
大切なことは痛みの本質を抑え、再発しない体質作りをリハビリ指導とともに行うことだと思っています。