中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

ONPブログ
2025.04.17

もう一度へバーデン結節について、どのようにしていくと腫れや痛みが治まっていくのか復習してみましょう。

第一関節に起こるへバーデン結節と第二関節に起こるブシャール結節が併発してしまい常に痛く、家族の介護をするのにもかなり大変になってきたため受診された 50代女性の例をみていきます。

全指ではないのですが、関節が腫れ変形も伴っているため、指を曲げることができず、いわゆるグーの形ができなくなっていました。
特に薬指がかなり変形しています。
起床時には、指だけではなく各関節のこわばりもあることにも困っていました。

当然発症した時には近医に行き相談したそうですが、レントゲンを撮り、年だからしょうがないと言われ痛み止めを出されておしまいだったそうです。

へバーデンが世に知れ渡って5年ほど経ちますが いまだにこのパターンは多く、現代医療は進歩していません。大概はそのままほおっておかれるため、どんどん変形は進み、痛みにロキソニンもカロナールも効かなくなり、気の毒な状態になっていきます。

女性だと見た目の問題もあるため、とても切ないです。(男性医師はそんなことお構いなしなんでしょう…)
指輪もはめることもできないし、以前からのものは外すこともできなくなってしまう方もいらっしゃいます。
利き手だと、包丁やハサミを握ることも痛くて、料理もままならず日常生活に支障をきたします。

日ごとに症状が進んでいくのを私自身も数年前に経験していますから、皆さんのおっしゃることが手に取るようにわかります。訴えても理解してもらえない1mm弱の変形は本人にしかわからないのです。
当時、毎日院長に進捗状況を伝えていました。
例えば、何を食べると痛むとか、どうすると朝のこわばりがひどくなるとか、何をすると赤みが消え腫れが収まるとか…。

 
女性にこの症状が圧倒的に多いのは、女性ホルモンが関わることがあるためです。しかも閉経後に発症するパターンがほとんど。
身体を守ってくれていたエストロゲンが枯渇してくると、骨からカルシウムが流れ出て骨が弱まってくると同時に、あらゆるところで石灰化がはじまります。動脈硬化や五十肩、ヘバーデン、ブシャール結節などです。
何もなかったところに沈着してくるため、神経に触り痛みも出てきます。
この年代になると、好きなものを好きなように食べることも増えるため、炎症も起きやすい状態になってくるのは当然です。
老化現象の糖化、酸化も不調が長引く原因につながります。

冒頭の方は、牛乳が大好きで長年にわたり毎日1.5L欠かさず飲んでいらっしゃいました。
骨粗しょう症予防に牛乳を毎日の習慣にしている方は多いと思いますが、し好品として週に数回程度にしたほうが良いでしょう。
リンも多く含まれているので摂りすぎると(ほかの食材からのことも考え)カルシウムとのバランスを崩してしまい かえって骨を脆くしてしまうこともあります。
また、市販の牛乳はホルモン剤投与の牛がほとんどですので私たちのホルモン動態に影響を及ぼす心配もあります。
もう一つ、分解しにくいタンパクのカゼインが腸粘膜に炎症を起こしてしまいがちになりますので、やはり控えていくべき食材の一つと言えるでしょう。

この方にも何とか頑張っていただき、1ヶ月で半分以下、2ヶ月で1/5まで牛乳を減らすことができました。今後も減らしていく予定です。
採血の結果から不足している栄養を読み取り、食事にも気を付けていただきました。基本は油脂の質と量に気を配りながら手づくりの和食を中心にし、間食の甘いものは極力なくすことも守りました。
その甲斐があり、体重もぐんと落ちダイエットにもつながり大成功。
サプリメントは、抗炎症効果のEPA、血中ミネラルのバランスをとるべくCaMg、ビタミンDとKは、Caの動態を考えて補充していきます。
 
分かりやすく2か月後にはほとんど痛みの発症はなく腫れも随分収まり、ご家族の介護をするのも苦痛ではなくなりました。

朝のこわばりにも漢方が著効して楽になったとおっしゃっていました。良かったです!

 
私もヘパーデン結節を発症して5年以上経ちますが、すぐにアプローチしたため、初発の人差し指のみで収まり、いまだ再発はありません。
当時はナッツを摂りすぎていて痛みが走ることが分かり、炎症を起こす原因が判明しました。
ナッツの酸化した油なのか、防カビ剤や農薬の問題なのかはっきりしませんが、今も食べるときには有機栽培の質の良いものを少しだけ取るように切り替えています。

 
今回のヘパーデン結節に関して、身体の訴えであることをよく聞き取り、生活と食習慣を変えていく良い機会だと気づいてください と患者さんにはお伝えするようにしています。
動脈硬化、骨粗しょう症の手前ですからね。

整理しますと、

①砂糖を極力やめる=糖化と炎症の原因になる
②毎日習慣にしている食材があれば控える(毎朝のパンやヨーグルト、卵、ナッツなど)=同じ食材は小腸へ負担がかかり炎症の原因になる
③肉食よりも魚食を選ぶ=カルシウム、ビタミンDの補給とEPAリッチにすることで抗炎症作用が得られる→丸ごとのシラスや青魚がおススメ
④加工食品、トランス脂肪酸は避ける(ファストフード、マーガリン、スナック菓子、市販揚げ物)=悪化と炎症の原因になる
⑤納豆は積極的に食べる=ビタミンK、イソフラボンの補給
⑥珪素を日々取り入れる=抗酸化作用と骨形成に役立つ→シリカ水の利用や玄米食へ
⑦重金属(歯の詰め物、喫煙、殺虫剤散布、古い水道管など)の見直しと排泄=関節変形の原因になる→歯のアマルガム除去や便秘改善など
⑧寝る3時間前には食事を済まし食べ過ぎない=消化管に負担がかかり眠りの質に問題があると修復が阻害される
⑨寝る前のPCやスマホはやめる=電磁波障害が起床時のこわばりや痛みにつながる
⑩上手にサプリメントを取り入れる=食事だけでは改善を望めない場合には助けになる

現代医療では成す術が見つからないことも、自分で取り組めることは身近にありますので、どうぞ参考になさってみてください。

近所の公園の桜も見事です

たかはしクリニック副院長高橋真弓

栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師

 

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