たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
更なる年を重ねる時期(とても聞こえは良いのですが…)
女性は閉経前後の10年間ほどでしょうか。
ホットフラッシュや、こわばり、関節痛、耳鳴り、うつ症状、イライラや不眠、体重増加、膣乾燥、骨密度の低下などの症状が出始めます。
女性ホルモンは一生を通してティースプーン1杯ほどしか出ないほど微量なものですが、今までどれだけ私たちの身体を守ってくれていたかがようやくわかる時期です。
更年期症状は、誰にでも訪れることとはいえ、気を楽にしてやり過ごしたいものです。
ホルモンは過度なストレスと光が刺激になりやすく、分泌が乱れるとわかっています。
このストレス社会では、更年期症状も若年化しているのは当然のことかもしれません。
閉経後は、今までのように定期的な月経はなく、おりものも少なくなりますので、子宮や卵巣にたまった老廃物や化学物質を排泄する経路が少なくなります。
それも不調になる原因のひとつでしょう。
対応として、まずは食事で心と体を調えていくことを考えていきます。
乳製品や卵、肉は摂りすぎるとホルモン系に異常を起こしやすくなりますので、出来るだけ避けるに越したことはありません。
飼育中の薬品がたまりやすいのが肉の脂肪ですので、気をつけてください。
歳を取ると代謝も格段に落ち、エネルギー変換も低下しますので、食べすぎ、睡眠不足が続いているとさらに太りやすくなっていきます。
よく嚙み、腹7~8分目にとどめると、消化管にも負担がかかりません(わかっているけど食べちゃうんですよね~)
データでは、甲状腺ホルモン値を測るのも、ひとつの指標になります。
低下していると、だるくなりやる気もなくなってしまいます。
更年期症状ではなく、甲状腺機能低下症になっていないかのスクリーニングが必要です。
甲状腺ホルモン値が下がってくると癌のリスクが高くなりますので、定期的な検査をすることをオススメします(癌マーカーを測るよりか安く検査ができてよい指標になる と癌治療の権威である白川太郎先生もおっしゃっていました)。
これらホルモンの材料は、今まで散々お伝えしてきました通り「コレステロール」です。
薬で下げすぎる傾向にあるのはどうかなと危惧しています。
不必要な投薬になっていないか改めて確認をし、かかりつけ医に相談してみましょう。
食養生では、体を冷やす陰性の食べ物も摂りすぎないようにします。
砂糖、南国のフルーツ、ナス科の野菜、コーヒーなどは、し好品程度に。
梅醬番茶や葛生姜湯などは、陰性に偏ることの不調を緩和してくれますのでお試しください。
女性ホルモンバランスを整える食材には、ゴマ(すりつぶした黒ゴマ)山芋、長芋、葛、キクラゲなどがありますので、日々の食事に取り入れてみるのもよいと思います。
また、シャワー浴ではなくお風呂にゆっくり入って、血流を巡らせ、体温をきちんと上げることも大切です。
オキシトシンやセロトニン、甲状腺刺激ホルモンなどは温熱に反応して分泌されやすくなります。
睡眠は時差ボケにならないように、寝る時間、起きる時間は出来るだけ固定し、生活のリズムを一定にすることも大切です。
ストレス対応のコルチゾールには決められた日内変動がありますので、仕事上、世界を飛び回っている人はホルモン調節が難しいかもしれませんね。
各ホルモンはそれぞれの役目を持っていますが、体内では連携しています。
やたらにたくさん出ればよいわけではなく、少量でもバランス、リズムを調えていくことを考えます。
なので、生活リズムが規則正しいことが何よりです。不養生は、後にツケとなって ホルモンの分泌の乱れにつながることは 目に見えていますので注意しましょう。
お灸や温熱療法、漢方なども試してみてもいいかもしれません。
急性期の場合には、ホルモン補充療法も婦人科で相談してみてください。
その場合にはかなりの少ない量で充分間に合うことも知っておくことと、副反応もあるため長期にわたって続けないように医師に伝えてください。
今週の盆栽。外のアナベルも受付に飾っています。
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