たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
はじめて子どもが頭が痛いと言ってきたら、その子の表現の仕方にもよりますが、小さい子の場合は、きっとお父さん、お母さんは慌ててしまうかもしれません。もしくは、もう少し大きくなっている子の場合は、○○をやりたくないから仮病かな?とも思うかもしれません。
いずれにせよ、病院に連れて行こうか、とりあえず様子をみようか迷うところです。
この頭痛だけでなく、腹痛とか吐き気とかは感覚的な症状なので確かめようがなく、本当に困ってしまいますね。
当の子どもたちも、本当に頭が痛いんだよー と証明する方法がありません。
特に、腹痛の場合は お腹を抱え込むような痛みかたをしていたにもかかわらず、○○に行かなくていいよ ○○をやらなくていいよ と言った後、けろりと治ってしまうことがほとんどで、だから 親は仮病だなと思ってしまうこともあります。
でも、子どもからすると、その時は本当にお腹が痛かったわけで、何とももどかしいものです。
イヤだな と思うと交感神経が緊張します。
ある程度の域を超えると体は反応し、何らかのお知らせを出します。我慢を覚えた大人とは違い、子供の場合は痛みとして表現をするのでしょう。これも立派な成長であり、でも事実 痛いのです。
感覚障害は検査をしても何の異常もみられないことが多く、大人でもこれら訴えは、原因がわからなければ、かかった医者によっては心因性と決めつけられることもあり、やっかいです。
とりあえず、鎮痛剤を処方されるだけでしょう。そんな対処療法だけをやっていても治るはずもなく、要らない薬を漫然と飲まされます。何が原因なのか一緒に考えてくれる医者や鍼灸師、整体師の先生ならいいですけれど。
元に戻りますが、実は子どもの頭痛の大半は大したことはありません。
それは何故かというと、命にかかわらない頭痛がほとんどだからです。
でも、命にかかわる頭痛は絶対に見落としてはいけないので、以下の3点はしっかり覚えておいてください。
①高熱もあり強い頭痛がある場合は髄膜炎の可能性があります
②頭をぶつけて、4~5時間後の頭痛は脳内出血の可能性がありますので、すぐに病院へ
③脳腫瘍
この場合は頭痛より先にいきなりの嘔吐があることが多く、何日か繰り返し しだいに頭痛がでたり歩行もおかしくなる症状が出ます
この3点だけでも頭に入れておけば、大丈夫です。
他の頭痛は命には支障がありません。
例えば、風邪による頭痛は、風邪が治ればおさまります。
スマホなどをいじりすぎている(今は子どもでも多い)ことで起こる筋緊張性頭痛。外で体を動かして遊べば治ります。
小学生高学年ごろからは、貧血による偏頭痛持ちも増えてきます。成長期の子供たちには鉄を十分に補充してあげてください。ついでですが、鉄が不足していると成長痛も起こしやすくなり、足を痛がることもあるでしょう。
腹痛で見逃してはいけないのは、虫垂炎と腸重積です。
①虫垂炎は、始めは軽い痛みから徐々に強い痛みに少しづつ変わっていき、最終的に虫垂のある右の下腹部を痛がります。
②腸重積は、赤ちゃんに多く、泣き叫んだと思ったらケロッと泣き止むなどの間欠的なお腹の痛みと、嘔吐、血便が、特徴的な症状です。でも、嘔吐と血便だけなどのときもありますので注意してください。
でもこれらは稀で、大半はウイルスによる胃腸炎(お腹の風邪なので、脱水にだけ気を付けてください)か、便秘です。
便通改善はしてあげないと小さいお子さんにはつらいことです。便秘の原因も人それぞれ。安易に便秘薬を使うことは避け、食習慣、生活習慣から見直していきましょう。
では、体の痛みではなく、心の痛みの場合は...
仮病でも怠けでも甘えでも、みんな同じ。話を聞いて、手を当ててあげてください。
子どもの痛みに想像を働かせて、どれどれ そうなんだ痛いんだ と思いを寄せてあげてください。
今のお父さんお母さんは自分のことだけで精一杯なくらい 一生懸命仕事に励んでいるので、余裕がなくなり、この痛みに共感する想像力が衰えてきているように思えます。
時に子どもに癒されながら、お互いの痛みを分かち合える関係でありたいですね。
ちちんぷいぷいのプイ! とそれだけで痛みがとれることは、小さい頃の経験に必要なことかもしれません。
今月の盆栽 老雅柿
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