たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
手根管症候群とは、正中神経(鎖骨下から腕の真ん中を通る神経)のしびれの症状であるので、親指~薬指半分までのしびれがあります(全体がしびれる場合もある)。
悪化するとしびれだけでなく、母指球筋の筋肉の萎縮が起きますので、親指と小指を合わせるという動作ができなくなってきます。
この状態は、手首を強く曲げた時にしびれが強くなることが診断となります。
治療は、ステロイドの注射で症状が若干改善することもありますが、確率はあまり高くないようです。
では、どうするかというと、正中神経を押さえている圧迫した靭帯を切り離す手術を行うことになります。
院長の話では手術をしても、ダメージ受けた神経のしびれは改善しないこともあるそうです。
そんな院長は、最近この手術を全く行っていません。
というのは、むくみと血流の流れを改善する漢方の組み合わせ で、数か月かかりますが、今のところほとんど改善に向かっているからです。
手術をして物理的な圧迫を解除をすることが唯一の方法だと思っていたことを反省しているようでした。
このように正しい条件(この場合は、むくみと血流改善)があれば、人は元に戻るということを わかりやすく表している実例になります。
一般的に、手足のしびれにはメチコバール錠(ビタミンB12製剤)が処方されますが、改善があるのは ビタミンB12欠乏 によるしびれのはずなので、おそらく その薬を飲んでしびれが良くなったと感じた方は、ほとんどいないのではないでしょうか。
ビタミンB12は、魚介類や肉に含まれるので、菜食主義者の方は欠乏しますが、通常の食事をしていれば欠乏することはありません。欠乏すると赤血球の大きさが大きくなり、末梢循環障害により手足のしびれや貧血症状がでます。
院長も栄養療法を学ぶ前は、処方していたと言いますが、原因を考えない治療は無駄でしかありません。
そのしびれにメチコバールが効くかもしれない ということを、生化学的に根拠があるのか?を 医師がちゃんと考えていれば、しびれ=メチコバール処方のように短絡的にならないはずです。
また、高齢者の足のしびれや熱感(足に触れ、直接熱いわけではありません)は、腰椎などに直接の原因がない限り、西洋薬で改善するのはとても困難な病態です。
なぜなら、これらのほとんどは漢方でいうところの「腎虚」だからです。
腎虚は、漢方で治療することで効果が出やすい病態なので、それを理解することなく改善のない対処療法で、続けることに疑問をもたなければなりません。
年を取ると、腎臓の機能が落ちてきます。これは仕方のないことです。
だから体は腎臓に血液をたくさん送ろうと思い、その手前である血液の多い肝臓が頑張ります(アルコールの飲み過ぎや、脂肪肝により肝機能が低下している人はより肝臓が頑張らなければいけませんね)。そして、その肝臓に血液をたくさん送るため、血液のポンプである心臓が頑張るわけです。それが加齢による高血圧の原因の一つです。
年を取れば高血圧になることも当たり前と思い、薬を使い、下げてしまうリスクのほうをよく考えるべきです。あらゆる臓器機能を落としかねません。
このような意味から、腎虚は高血圧の薬や、痛み止めの薬、湿布を使うことで、ますます進みます。それら対処療法の薬が症状を悪化させているかもしれません。
このように、整形領域の痛み、しびれ、足裏の様々な症状をお持ちの方は、漢方を良く理解する整形外科医にかかることをオススメします。
クリニックはクリスマスの飾り付けになり、とても華やかです。
ご来院の皆さま、どうぞお楽しみください🎄
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