中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

ONPブログ
2022.10.27

クリニックでも取り扱いのある、消化管に特化したサプリメントを主につくっているメタジェニックス社のセミナーに参加してきました。
栄養療法のエキスパートの溝口先生、宮澤先生、消化管の事ならこの方に聞けばどんなことでも答えてくれ とても敬愛している藤井先生の豪華メンバーによる講義でした。

消化管についての講義内容「ストレスと栄養」は、今までに学んできたことの復習ではありましたが、 色々な角度から改めて腸を整える大切さを認識しました。

講義を聴いていて、院長と話していたのですが、女性はほぼみんな カンジタ感染しているのではないかということ。

特に、パンや甘いもの好きな方。また、グルテンフリーカゼインフリーをやってみて調子のよくなる方など。
男性と違い、生理 妊娠 出産によりホルモンの影響を受けやすいため、、特にエストロゲン過剰の時にカンジタの影響を受けやすくなります。私も以前はパンや洋菓子系が好きだったので、明らかにカンジタ感染していたと思います。除菌をしっかりやり、毎日消化酵素剤を飲んでいた(カンジタ増殖を防ぐ)ことが著効し、今は欲しない体になりました。

カンジタはどこにでもいる菌ですが、感染し悪さをすると腸粘膜を傷つける要因の一つとなってしまい、慢性的な便秘や下痢、湿疹、頭痛、糖を欲する、倦怠感、膨満感や不安、うつなどの症状が出やすくなります。そこに、ストレスやアルコール、胃酸抑制剤、抗生剤やピルなどの常用などが加わることで、さらに腸粘膜は疲弊していきます。

腸粘膜が疲弊しボロボロになると(LGS)、未消化のタンパク質や、寄生虫、菌などもより通過しやすくなるため、さらに腸は知覚過敏の状態になり、脳への影響は大きくなるでしょう。
でも40歳以上になると自覚できる人は3人に一人と言われているそうです。その疲れや頭痛、うつが更年期だからと思っていたのが、実はカンジタ感染かもしれません。

多大なストレスは、食欲不振や下痢、うつなど胃腸や副腎に影響を与えることは 誰もが経験したことがあると思います(脳から腸)。
逆に腹痛や便秘が続くと、気分もスッキリせず、痒みや頭痛などを引き起こすことも経験していることでしょう(腸から脳)。
これが、腸脳相関といわれている所以です。

そして、腸内細菌叢も食生活やストレスを敏感に感知しますので、腸 脳 菌相関とも。
今や細菌叢も、ビタミンを合成し、免疫の教育、神経伝達物質も生成、解毒排泄もしていくという多彩な機能があり、”細菌叢は偉大な臓器”であると 藤井先生がおっしゃっていた新しい考え方に、納得をした次第です。

腸のパフォーマンスを上げることは、脳をクリアにし、免疫を上げていくことにつながります。そのためにはLGSの修復と除菌をしっかりとしていくことです。除菌はピロリ菌も含みます。

クリニックでも、ハーブを使って寄生虫や真菌などの除菌を2~3ヶ月ほど取り組んでいくと、アトピーの肌が修復していく、また ひどい倦怠感もなくなる などの治療経験をします。分りやすく、甘いものも欲さなくなるので血糖調節不良も改善されていきます。

このハーブの除菌用サプリメントは、なかなか切れ味が良いと思っていますが、中にはダイオフという菌の死滅反応が出てしまい、大変な方もいますので、準備として、副腎のケアをしつつ、消化管粘膜の保護となるグルタミンや消化酵素剤も事前に使用していくこともあります。お使いのときにはご相談ください。

機能性医学では消化管粘膜と腸内環境を健康の軸とし、どんな疾患の治療においても第一に消化管の正常化を図り、基本は以下の順番を提案しています(個々により変わります)。

1 除去:体に有害になる食物を控え、菌の侵入を排除
2 補てん:必要に応じて消化酵素を補充
3 植菌:プロバイオティクスを摂取して腸を元気に
4 再生:炎症により機能低下した消化管組織の再生
5 維持:良い状態を維持
この順番は、何年も前に藤井先生の講義で教わったことです。今回もこの考え方がベースにありました。

一人ひとり腸内環境も細菌叢も違います。どなたも健康的な消化管づくりができるようにしていきたいですね。

今週の盆栽
山香し (ヤマコウバシ)
クロモジ属
落葉も秋らしく、待合室を彩ります🍂

ヤマコウバシ

たかはしクリニック副院長高橋真弓

栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師

 

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