たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
PMS=月経前緊張症
腹痛、便秘、むくみ、乳房の張り、うつ様症状、精神不安定、頭痛、不眠などの症状が、月経数日前から始まり月経開始後に消えていきます。
具合が悪いので、安定剤や痛み止めに頼ってしまいがちですが、できるかぎり内服しない方法を考えたいです。
原因としてエストロゲンとプロゲステロンのインバランスが主になりますが、抗利尿ホルモン(バソプレッシン)が関係することもあり、体内の過剰な水分貯留によるものも考えられますので、この期間は水分の摂取を控えたほうが良い場合もあります。
いろいろな症状で困っている方には漢方を処方してもらうのもいいでしょう。
加味逍遥散、当帰芍薬散、抑肝散加陳皮半夏、女神散、などなどたくさんありますので、きちんと診察を受けてから症状によって選択してもらいましょう。
また、化学物質などの毒素のツケは婦人科に溜まりやすいので、柔軟剤や合成洗剤、化粧品はナチュラルなものへ。
香料は呼吸器から全身に入り、脂肪を中心に蓄積されていきます。
ナプキンやタンポンもコットン素材へ。
粘膜は皮膚の40倍も吸収率が高いため、直接触れるものには特に注意します。月経が始まる小学生のころから使用するものに気を配ってあげましょう。その積み重ねで、PMS、月経痛、子宮内膜症などを引き起こす原因となってしまいます。
もちろん、冷えも大敵です。
温める方法は、前回のブログでも書きましたので、参考にしてください。前回ブログ【体温を上げるには】
特に下腹やお尻を冷やさないように。
余談ですが、以前膝の痛みで来られていた女性が、注射時に院長から「お尻が冷たいですね」と言われたことがあったため、それをヒントにしていつもお尻(仙骨って大事です)を冷やさないように腹巻きをし、カイロを貼り温めていたら、膝の痛みがなくなってきたとおっしゃっていました。冷えはこんなところにもつながってくるのですね。
さらに、冷えていると気が滞ります。
気が滞っていると、栄養の巡りも血の循環も悪くなるし、気持ちもふさぎ込んでしまいます。
我慢を続けたための不平不満、邪気も溜まり、やがてそれが子宮や卵巣に負担を背負わせていくでしょう。生理中に動きたくなかったら我慢をせずに、逆らわずに身体がいいよというまで休ませてあげてくださいね。どんな自分も受け入れることです。
また、普段の言動にも気をつけてください。
次にオーソモレキュラーとしてみていくと、
カリウム、ビタミンE、EPAγリノレン酸の栄養素補給に期待がもてます。
カリウムは、利尿作用があり、むくみを取ります。精製加工が進むほどカリウムは失われていき、そういったものほど食塩が多く、その影響でナトリウムとのバランスもとりにくくなります。新鮮な野菜や果物に豊富に含まれますので、冷凍食品も控えましょう。
ビタミンEは、エストロゲン/プロゲステロン比も含め、下垂体ホルモンを整える作用があります。処方薬のビタミンEはαトコフェロールのためこの効果はありません。ナッツ類やアボガドなどに含まれますが、食べ過ぎないようにしてくださいね。
EPAγリノレン酸は、(ちょっと難しいかもしれませんが)プロスタンディンE1,E3の生成を促し、PMS改善作用や子宮筋収縮抑制作用があるため痛み改善に役立ちます。EPAは青魚、γリノレン酸は月見草油やシソ油に含まれますが、サプリメントを利用したほうが効率は良いと思います。
月経は毎月のデトックスです。PMSはその大掃除前の溜まっている状態。
普段からの様々なツケを溜めている人はPMSも月経も重くなります。
化学物質?冷え?ネガティブな思考?栄養不足?
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