たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
膝の痛みで来られた44歳の女性。
明らかな貧血のお顔をし、非常に疲れやすいと訴えていたので採血をしたところ…フェリチン(貯蔵鉄)4.0・Hb 11.0・血清鉄47・MCV(赤血球の大きさ)88と、鉄データはどれを見ても低値。
「それは疲れやすくなるでしょう」とデータ解析を詳しくしましたが、全く興味を示さず帰られました。
私も以前はそうでしたが(フェリチン6でした…)、貧血だと思考もクリアにならないので、人の言うことも右耳から左耳にスルーしてしまうのが特徴的です。
食事内容を鉄分のあるものにするなどの改善や、高タンパク食にするように伝えても、まるで他人事のような返事。
このまま放っておくと必ずや具合が悪くなって倒れてしまうかも。
閉経後は余計に疲れやすくなり、うつ様症状が出たり、ホットラッシュやひどい肩こりなどの更年期症状がひどくなる可能性が高くなります。
もう1人の49歳女性のデータは、フェリチン8.0・Hb 7.3・血清鉄15・MCV82。
この方も、最近疲れやすくてすぐに横になってしまう。朝も起きにくくて困っていると言う症状で来られました。
子宮筋腫があり、生理後もダラダラと不整出血も続いたりしているため、Hbもかなり低く、明らかな貧血の状態です。
データ上は、ビタミンBも欠乏していたため、Hbのヘム合成も上手くできにくい状態です。
そのためこの方には、ヘム鉄とNB-x(ビタミンB群)のサプリメントを少量からスタートしてもらうと同時に、食事で気をつけることとして、ホルモン撹乱物質となる乳製品を全カットしてもらいます。
さらに、乳化剤入りの化粧品等も子宮に影響を及ぼすため、使用を中止してもらいました。
3ヶ月後にはすっかり身体の調子は良くなり、休職していた仕事も復帰されました。
鉄欠乏の女性は大勢いらっしゃいます。いつも口にする言葉は「お願い、鉄女になって! とても楽になるから!!」です。
ド貧血だった自分から学んだことを、しっかり皆さんにお伝えすることで、ひとりでも多くの女性がキラキラすることを願っています。
お若い方も、将来の身体づくりのためにも貧血だけはなんとか治しておくと良いでしょう。
女性はまだエストロゲンが出ている間は“気力”で何とかなってしまうものですが、これが男性になると…。
20代男性:フェリチン5.7・Hb12.5・血清鉄34・MCV76.6・総コレステロール127・・・
びっくりしてしまう程のド貧血データ・低コレステロールも栄養学的にネックになります。
どこか出血していないか、大手術をしたことがあるのか、ストイックなスポーツをやっていないか等、なんとか原因を拾い出したかったけれど、当てはまることが見つかりません…。
でも、献血が大好きで頻回にやっていると言うことでした。これが当てはまるかはわかりませんが、こんなド貧血の方の血液を採るとは…。普通は断るはずですが。いずれにせよ、今後は献血はやらないように注意をしました。
さらに、ジョギングをしている方だったので、やめるように伝えました。
これだけ貧血の強い方が全身酸欠状態の中で運動すると、酸素要求量が格段に増えるため、心臓のポンプが追いつかずオーバーワークになります。心不全による突然死ということにもなりかねません。
慢性心不全になると、さらに貧血が進む悪循環にもなります。
年齢は関係ありませんので、急に運動を始める場合には、まず貧血検査をしておくと良いでしょう。
この男性にもこれだけ注意を促し、食事改善するように伝えてもコトの重要さに気づいていない様子で、笑っているのには驚きました。
鉄欠乏の状態ではあらゆるトラブルが出やすくなります。
抜け毛や偏頭痛・疲れやすい・イライラしやすい 等、少しでも自覚が出ているうちにちゃんと改善しておいたほうが身のためですよ。
それにしてもびっくりな方が続いたのでお伝えしました。
12月1日〜1月31日までヘム鉄サプリメント(60粒入り)が20%offになります。
天然成分でできた安全なサプリメントを利用しながら鉄女(今回ばかりは鉄男も)を目指してください!
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