中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

ONPブログ
2020.12.31

毎日のように朝起きられず不登校になり、起立性調節障害と診断されてしまった10代の学生さんが来られます。
皆さん病院に行きMRIを撮り、血液検査や心電図まで測定しすべて異常なし。そして処方される薬が決まって血圧を上げる薬。ひどくは精神科にまわされ、うつ病の薬や眠剤まで出されてしまいます。
結局原因も分からず、内服しても気持ち悪くなるだけで、良くなるわけもなく、母子ともに途方に暮れた挙句に当院に来られます。
ほとんどみーんなこのパターンです。この診断名は誰が考えたのでしょう。

「これって医者が病名がわからないから、その部類ということでつけたんでしょ」と賢い中学生の女子が言っていました。その子も何か所も病院やクリニックに行き、血管迷走神経反射とも言われたそうで、この違いは何かと追求したい様子でした。
こだわらなくていいよ。あなたは単純に鉄不足による症状だと思うからこんな難しい医学用語にまどわされなくても単純作業で、元の状態に戻るよ、とお伝えしました。
ショックな出来事や何かに対する不安、恐れもなく、夜もぐっすり眠れているとても自律神経を乱すようなタイプではなく、激しい運動もやっていない。母子関係もうらやましい程良好。何故にこんな大層な診断名をつけるのか…。170㎝近くある身長で急激に成長したことによる鉄不足と見た目からも分かるのに…。

 
起立性調節障害といわれた子たちは共通して朝起きられない、やる気が出ない、頭痛もひどい、時に吐き気があり下痢っぽい、起きるのは昼すぎで夕方になると元気になってくるので家族は単にだらけているだけなのでは…と疑いたくなってくるようです。

今日までに多くの親子像をみさせていただきました。重ねていくと、あ、この子は元に戻りやすいな、いや、この子は時間がかかるだろうなと、だんだんみえるようになってきます。それは主にお母さんやお父さんとのかかわり方の違いから感じます。
目の前から伝わってくるものがあり、あまり間違っていることはないように思えます。このことは以前のブログでも要になることだとお伝えしていますので参考にしてください。

 
17才男子(他県から)
朝全く起きられず、もうすでに単位があぶなく進級できるかの一歩手前。態度がツンツンしていてこちらを見ようともしない。話は聞いている様子だけど受け答えがとてもきつい印象を受けます。
母も冷たい印象を受け、途中ケンカをはじめてしまう程…。何を言っても、聞いても2人共前向きな様子がくみとれない。せっかく遠い所から時間をかけて来てくれているので、少しでも元気になって帰ってもらいたいと思いますが、これだけ受け入れが悪いと見通しがつきません。不器用な接し方は何か事情があってのことなのか、周囲のかかわりから生み出されるものなのか、きっとどこかのタイミングで楽にほぐれ、緊張がなくなる時期がくるでしょう。毎日歩みやすくHappyになってほしいと願うばかりです。

脳神経伝達物質にかかわるビタミンB群や鉄を補充しはじめました。少しでも助けになるとよいのですが…。しかし交感神経の緊張(ピリピリ)を解かない限り、回復は難しいように思ってしまいます。

 
13才女子(他県から)
前述の女子とは違う方で、同様に168㎝と高身長。生理も始まっており、わかりやすく単に鉄欠乏による朝起きられない症状が出ています。病院で調べつくし、血圧を上げる薬も飲んだが一向に良くならず来られました。吐気も毎日のようにあり、めまいにより倒れてしまう程。

このように消化管症状がある場合は胃酸があまり出ていないかピロリ菌がいたりもします。いずれも採血でわかる項目なので一緒に測れるとよいでしょう。
起立製調節障害といわれる方はピロリ菌保持者もよく見かけます。
陽性判定だった場合は高校生になったら時期をみて除菌することで、炎症の原因になっている根本をり除くことができます。ピロリ菌は口の中にもいて、甘いものを過剰にとりカンジダが増えることで、その中に入り込んでいるピロリ菌も増殖していきます。甘いものに要注意です。

この方は胃酸分泌の低下が予測されたので(その後のデータも低かった)消化酵素剤(スペクトラザイム)をはじめから渡しました。しばらく毎食摂ってもらい、なるべくタンパク質が食べられるようにしていきます。
下痢や吐き気にはグルタミンを選択し、毎日1〜2包摂ってもらいます。ここに鉄も摂ってもらったため再診の2週間後には、午後に起きていたのが10時頃には起きられるようになり、めまいも消えました。吐気もほぼなくなり、食後ももたれることもありません。表情もクリアになり、受け答えもはっきりしています。
単純に不足している栄養を補うだけで早めに脱出できるパターンです。もちろん学校も行けるようになっています!

 
13才男子
父親と来院。小柄で意思表示を自分からしない大人しそうな子でした。
この子の問題点はジュース・菓子好き、食事も朝)パン、昼)パスタ・うどん、夕)丼もの、明らかな糖質過剰です。
わかりやすく低血糖症状による頭痛とだるさ、集中力のなさ、イライラ、具合が悪いので不規則になり朝起きられないパターンです。第一にやることはジュース・菓子を一切やめ、食事はおかずでお腹を満たすことに努めてもらいました。
よく頑張ったようで、2週間後の再診時には頭のすっきり感がでて頭痛はほとんどなくなり、朝も起きられる日が増えてきました。自分から食べるもの飲むものに気をつけるようになったそうです。
もちろんグルテン、カゼインフリーにも取り組んでもらい、そのおかげか下痢もなくなりました。

 
いつも思いますがお子さんは回復が早いです。どれだけ家族が協力して食習慣を整えてくれるか愛をもって接してくれるかがカギになります。
決してサプリメントで足し算をすることだけが結果を出せるわけではなく徹底した飲食の改善や夜に電磁波から離れること(スマホ・PCなど)等の引き算も大切です。
また、胃腸の調子を整えていく(まずは便を整えていくこと)作業も優先度は高くなります。
時に霊障など見えないものの力が影響していることも考えていきます。

高濃度ビタミンC点滴で帰り際にはとてもシャキーンとする子もいるし、RASHAでのエネルギー治療にて目の奥からスッキリし、頭がクリアになる子もいます。
ご提案していく術もそれぞれです。一概に起立性調節障害という診断名をつけられてもその子から拾える情報はたくさんあります。症状だけで診断名をつけ、決められた薬を出す治療もいかがなものかと…。
いつも言っていることですが、お子さんの自己治癒力を信じ、まず家庭でできることからブログを参考にしてはじめてみてください。

大丈夫です。良くなりますから。

 

切り絵

切り絵作家 松風直美さんのあたたかなことばの音はとても癒されます。
少しずつ紹介していきますね。

今年もブログをご覧いただきましてありがとうございました。
来年も私たちが学んだ内容や、新しく取り入れた事を皆さんと共有できるように配信していきます。
どこまで書いて良いのか 毎回迷いながらですが、だんだん情報開示も規制が緩やかになってくることを期待し、これからもどの方も身体に安全な方法を選べるように、学び続け、お届けできるようにしていきますね。

皆さんが 素敵な一歩を踏み出せますように 。 2021年も楽しみましょう❗

 
 

 
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副院長 高橋真弓

たかはしクリニック副院長高橋真弓

栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師

 

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