中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

ONPブログ
2020.06.04

今年の2月に一度、感染症対策についての栄養ブログを配信しましたが、
少し時期が早すぎたのか栄養アプローチに関しての内容が「不適切な広告」になると注意を受け、記事を削除していました。

 
今やネット上では「ビタミンD欠乏の場合、感染後重症化しやすい」「抗酸化・免疫アップアプローチに高濃度ビタミンC点滴が効果的」などとアップされていることも多く、皆さんも目にする機会が多いと思います。

 
2月のブログでは、ビタミンDやビタミンCの必要性粘膜強化していくためのビタミンA
さらにオリーブ葉についても詳しく書いたのですが、泣く泣く削除した次第です。

 
あれから数ヶ月が経ち、「免疫を上げていくことがいかに重要か」や、普段の食事を工夫していくことやサプリメント有効性等に社会的な興味関心が高くなってきていると思いますので、再度お伝えしますね。

 
養生できることは、自らが率先してやるようにしましょう。
やらずして皆さん報道の度に「ビクビク」「おどおど」し、気分を害していませんか。
顔つきすら変わってしまう人も身近にいまして、「コロナちゃんて、人を壊していく力があるだなぁ」と、今回勉強になりました。

新型コロナウイルスよりもインフルエンザに感染する人の方が圧倒的に多かったり、お正月にお餅を詰まらせて亡くなる人の方が多かったりするのに、それらは報道の比較や皆さんの恐怖の対象にはならないのですね。

恐れる前に普段の生活を見直しましょう。

 
■ まずは“ベース”を整えましょう。

栄養不足にならないように「食事をないがしろにしない」「夜は頭も体も休ませ、スマホから離れて睡眠時間を確保する」「日々、軽い運動を取り入れ筋肉を保持する」「口呼吸を止めて、鼻呼吸にする」ことが大切です。
これらは一般的に言われていることであり、誰にでもできます。

 
■ 次に、生化学的に考えていきましょう。

まず、粘膜が強いことが条件になります。
ウィルスや細菌は喉や鼻の粘膜が弱っているところに感染しやすく、増殖していきます。
粘膜の必須栄養素「ビタミンA」を高用量に補っていくことをおすすめします

ビタミンAは、レチノール・レチナール・レチノイン酸の3種類があります。
正常な粘膜づくりには、より前駆体である「レチノール」の形で補うのが効果的です。
食事ではうなぎやレバーで摂ることができます。

さらにビタミンAは、予防の立役者「IgA抗体」も作っていきます

これは「粘膜免疫」と言われ、粘膜組織でウィルスや細菌等が侵入しないように抑えます。
IgAは守備範囲が広く、さまざまな病原体に反応してくれるため、このIgAが低下すると病気にかかりやすくなるわけです。

「IgA = ビタミンA+グルタミン」であり、鼻水や唾液、腸に多く存在します。
このグルタミンも粘膜に深く関与し、リンパ球を増やしたり、好中球やマクロファージを活性化する役目があります。
要は戦ってくれる兵隊を元気にしてくれるのです。

腸の粘膜上皮を作り、腸内環境を整えていく働きもあります。
さらにストレスケアや睡眠の質を向上する効果もあり、体内にとって重要なアミノ酸です。

 
小腸関係で見ますと、「ビタミンD」も重要
腸粘膜から異物が混入しないように、粘膜のタイトジャクションを「ピタッ」とくっつける役目があります。

いわゆるリーキーガットシンドロームの状態であると、粘膜がボロボロで、あらゆる病原体やアレルギーとなる食品・薬物等が侵入し、炎症を起こしやすく、感染症や病気の原因となってしまうため、ビタミンDが必須のアプローチとなります。

また、免疫力向上に働く抗菌タンパクの「ディフェンシン」と「カテリシジン」の合成にも関わっていて、天然の抗生物質としても働いています。ビタミンAとの組み合わせは、花粉症対策にもベストですので覚えておくと良いでしょう。魚やキノコによく含まれます。

 
そして何より「オリーブ葉エキス」
オリーブ葉に含まれる「オーレユーロペン」は、体内で抗菌、抗ウィルス、抗酸化作用にとても優れています。
何より良いのは、抗生物質のように耐性菌を作らないことです。
白血球の活性化を促し、免疫力アップになるし、いざかかっても菌やウイルスを不活化させるなど、とても役に立ちます。

近年コラーゲンの補助や美白効果も期待されている注目すべきリーフです!

 
そして最後に「ビタミンC」
言うまでもなく、炎症を抑えたり免疫向上に働きます。

 
これらをまとめますと、当院取り扱いMSS社サプリメントの摂取量は以下のようになります。
それぞれ目的に応じて優先順位を決めましょう。
粘膜の弱い方はビタミンA、腸が弱い方はグルタミン、単一に免疫力を高めたい方はオリーブ葉 など。

種 類 摂取量 備 考
A10000ミセル 1〜2粒/日 タンパク質を一緒に食べるようにするとビタミンA輸送がとても良くなります。
グルタミン ビオ 1〜2袋/日
D5000 ミセル 1〜2粒/日 早めに血中濃度あげたい方は量依存ですので高容量に。
ADEKミセル 2〜4粒/日
で良いでしょう
ビタミンAやビタミンDは単独に摂った方が、
かなり早く効果が発揮されると思います。
オリーブ葉X 予防には朝・夕で各1粒 感染後は朝・昼・夕・寝る前に各3粒など粒数多めにビタミンCと
一緒にお摂りください。治り方が早くなります。
C250 + αリポ酸 4〜6粒/日 こまめにとります
ウルトラプロテクト 感染症対策には
朝・夕で各1袋
オリーブ葉+ADEK+マルチミネラルZn 各1粒、C250αリポ酸4粒入ったセット

 
これらの栄養素で満たされてくると各臓器が喜び、免疫力を上げたり、治療力が働いてくれるようになります。
あまり神経質に心配しないことも大事ですよね!

 
コロナ感染2波・3波の備えにお役立てください。
「手洗い・うがい・マスク・消毒の習慣が身に付いたら、風邪をひかなくなりました」とおっしゃった方がいました。
食事も含め自分で養生すれば、安易に薬を使わなくても良いと気づいたようです。

 
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副院長 高橋真弓

たかはしクリニック副院長高橋真弓

栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師

 

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形成外科・整形外科・皮膚科・美容皮膚科・美容外科
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