たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
皆さんご存知のとおり、たまごは完全栄養食品と言われています。
たまごはヒヨコちゃんが成長するために必要な栄養素が全て含まれていて、アミノ酸スコアは100!(ちなみに肉や魚は80程度)私たちの体内は20種のアミノ酸で構成されていますが、そのうち人間の体内では合成できないアミノ酸「バリン・ロイシン・イソロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・トリプトファン・スレオニン・ヒスチジン」を必須アミノ酸と言います。たまごはこの必須アミノ酸が鎖のようにつながったタンパク質を含み、皮膚や髪、骨筋や肉、ホルモン、血液などの抗体等、私たちの体をつくっています。
ちなみにタンパク質の「蛋白」という漢字は中国語で「卵の白身」を意味するそうです。なるほど、納得!
タンパク質は体内のあらゆるところで利用されており消費され続けるため、不足するとわかりやすく、肌や髪質が悪くなったり、筋骨が衰え、とても疲れやすくなったりします。お年寄りのヨボヨボは野菜中心食にしている結果と考えてよいでしょう。お元気でハツラツとしている方は、肉もたまごもモリモリ食べ、胃腸も丈夫です。
歳をとると消化力が低下すると言いますが、消化酵素や胃酸の材料もタンパク質であるため、やはり食べ続けていないと次第に消化吸収力も衰え悪循環になるというわけです。しばらくダイエットをし、低タンパク食にしていた方も抗体の材料がなくなるため、とても風邪をひきやすくなります。もちろん貧血にもなってくるためフラフラして元気が出ません。
さらにアミノ酸のグルタミンやフェニルアラニン、トリプトファンは脳神経伝達物質(ギャバ・ノルアドレナリン・セロトニン等)をつくる過程に必要であり、心を穏やかに安定させるためにも欠かせない栄養素です。あっさりとしたものばかり食べていると後々精神にもつけが回ってくるのは明らかです。
…とは言え「肉がっつりが苦手」「魚も臭いがイヤ」という方も多くいらっしゃいます。
そんなときには、たまごの出番です。
1日3〜5個食べてもいいですよ、なんて言うといつも驚かれますが、どうぞ遠慮なくお召し上がりください。
低コレステロール信仰が今だ残るため、1日1個までにしている方も多いことでしょうね。
(コレステロールについては以前も何度か書いていますので参考にしてください)
ただし、遅延型アレルギーのことも考え毎日繰り返し食べることはやめた方がいいでしょう(食物過敏は腸粘膜に影響します)。
以前、私や家族も遅延型アレルギー検査を実施したときにたまごも高反応を示していたため、しばらく食べるのをやめていました。かなり時間が経過したため解除して食べたところやはり胃腸が具合悪かったり、のどが赤くなったりしたので「やっぱり食べない方がいいのかなぁ」と思っていましたが、平飼い飼育されエサに抗生物質を使っていない安全な卵を食べたところ何ともなりませんでした。
ということは、卵自体のアレルギーではなく
単に抗生物質やトリさんのホルモン剤などに反応していたのでは…と考えました。
長く栄養療法を実践し、体内を整えていくとあらゆることに敏感になります。
農薬・化学品・防カビ剤・保存料も含め毒物が体内に入ってくるとすぐわかります。
今ではより安全なものしかチョイスしないようになるべく心がけるようになりました。
たまごは今のところご近所のくりのみ園さんのたまごをを愛食しています。クセがなくあっさりした味です。このたまごなら生でも食べられ、家族でおいしくいただいています。くりのみ園さんでは福祉農園で平飼い養鶏とたまご、季節の無農薬野菜や果物(自然循環農法)、他加工品などを地域の知的障害をもつ方々がつくってくださっています。オンラインショップもありますので、ぜひ一度ご利用してみてください。
皆さんの地域にもこだわりをもって生産している方々がいらっしゃると思います。より安全性を求め調べてみてくださいね。
5月5日のお昼頃、空を見上げるとこんな素敵な現象が。
庭の鯉のぼりも気持ちよさそうに泳いでいます。八重桜もきれいに咲きました。
副院長 高橋真弓
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