たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
桃の季節になりました。中野市は果樹栽培が盛んな土地です。
昼夜の寒暖差が大きく、日中は太陽の光がサンサンと照らし、雨量も少ないため、果物たちは大喜び!とても甘く、優秀に育ちます。これから白鳳・川中島・黄金桃・プラム・プルーン・ネクタリンと順に出荷されていきます。地元にいると樹でギリギリまで熟成されたものを食べられるため、本当にあまーくて、おいしーくて、それはそれは幸せです。
が、しかし…
フルーツは果糖が豊富。果糖は中性脂肪増加につながりやすいことと、単糖類でエネルギーになりやすいため、夜ではなく朝に食べるのがオススメです。桃なら二分の一個でしょうか。皆さん食べ過ぎないように注意してくださいね。
今回は丸くてピンク色の桃から連想する妊娠について。
当たり前のように子どもができる時代ではなく、不妊に悩むご夫婦が増えています。その背景は…?
「不妊治療」そこには莫大なエネルギーと費用が必要になります。大変な思いをなさっている方々を多くみていると、「なんでこの方たちにお子は降りてこないんだろう…」と切なくなってきてしまいます。
不妊治療を主に開業している先生方の講演を聴くと、最新の技術を駆使して、あらゆる手立てを講じて取り組んでいます。しかし、技術的にはそれ以上のものは無いという事実は明確にあり、もはや外からどうにかするというより、体内を整えていくことが重要視されてきています。
精子の数・運動率の高さ、そして子宮・卵巣・卵管の環境、卵子の若々しさ、さらに夫婦生活の回数・互いの愛・「祈り」が整い、ストレスのない母体にお子は安心して降りてきてくれる。
(色々な考え方、表現の仕方があるので、一概には言えないことと、非常に繊細なプライバシーに関わることなので、こうだと決めつけることは一切なく、心穏やかに見ていただきたいと思います。)
月の満ち欠けや海の潮の満ち引きの法則に乗り、地球に「触れる」ことは大切です。そのためにはなるべく自然のリズムとサイクルを合わせる方が良いでしょう。
夜勤のある方はどうしても乱れてしまいます。体内時計を太陽と共に目覚めさせ、月や星に願いをかける頃には就寝する。スマホ・PC・TVなど電磁波の影響を受けないよう工夫も必要です。「月は、母になりたがっている女性たちに霊魂をもたらす。」という神話もシベリアにはあります。
祈りは大切です。神秘的な光を与えてくれる「月」がその願いに耳を傾けてくれる。そんなイメージは不安な心を守ってくれるかのようです。満月は膨らむ、満ちる、豊かになるというイメージもありますものね。
また、体内を整えるときには、やはり食のことは無視できません。ジャンクフード・加工品・添加物まみれのものを食べていませんか。なるべく自然界にあるものを、いただく習慣をつけた方がいいですね。しかし、最近はそこにも考えなければいけないことがでてきています。日本は遺伝子組み換え品(種など)の輸入大国であることや、農薬使用量が他国と比べ、断トツに多いこと、そしてその環境で育った作物を私たちは毎食食べています。それはホルモンや精子・卵子にとって良いわけがありません。統計でみると、2016年国際生殖補助医療監視委員会の報告では、60カ国中、不妊治療数は年間およそ24万件と1位でありますが、一回の採卵あたりの出生率は6%と最下位であることは、色々な理由があるにせよ、これら食べもののリスクも否定できるものではありません。
加工品ではなく、国産のものを食べていても安全ではなく、一体何を食べたらよいのか…。患者さんに伝えていることは、同じ産地の野菜・米を食べ続けないでください。取り寄せしてでも違う土地のものを食べることで、同じ残留農薬は少なくなります。農家さんには、農薬を使わないことも検討してくださいと。選択できるのであれば遺伝子組み換えでないものや水耕栽培のものを選ぶとよいでしょう。解毒力が低い方は年々体内に蓄積され、世代をこえて濃縮されていきます。それだけが不妊の原因ではないのですが、それもひとつの原因になっていることは覚えておくとよいです。ひいばあちゃん・ばあちゃんの食べていたものや、タバコなどが将来の子のリスクをつくっていくのです。
オーソモレキュラー的に考えていくと、女性が40歳を超えても栄養の条件が整えば、妊娠率もぐんとアップしていきます。栄養補充にはサプリメントは不可欠です。まず健康な精子作りには精子の材料となる亜鉛 ビオ、精子の運動率と質の良さにはuDHA、ストレスフリーにNB-Xを選択します。
女性には着床しやすい子宮内膜づくりにFe9 ヘム&ビオ、性欲アップや妊娠後の正常な胚分割のための亜鉛 ビオ、妊娠ビタミンとも言われるE200 ミセル、もちろんストレスフリーにNB-XやC250+αリポ酸(究極の卵子の老化ケアや抗酸化にコエンザイムCQ10 ミセル、また高齢の方には微小血栓も考え、EPAγリノ ミセル・N-キナーゼ等を考えていきます。)、そして男女共にD5000 ミセルも忘れずに。ビタミンD濃度が高いほど、AMHが高い傾向にあり、習慣流産リスクを軽減し、妊娠率そのものを向上させていきます。また、甲状腺機能も重要なファクターとなりますので、適正化に努めます。
普段の食事はもちろん。糖化(=老化)を防ぐため、砂糖はとらず、炭水化物も過剰にならないように気をつけてもらい、ホルモンや細胞の材料となる魚や肉などのタンパク質をもりもり食べてもらいます。時にプロテインGXも使っていきます。
「あーこんなにサプリを飲まなきゃいけないのーーーっ」
はい、今までほおっておいてしまった体内をたて直すためには必要です。
20代なら精子も卵子も若いからよいです。しかし、30代後半からは確実に年々老化・劣化していくことは明らか。妊娠成立には多くの栄養素が重要なのです。
栄養状態をよくし、二人の祈りが届き、環境が整えばタイミングをみて、お子はママを選んでこの世に来てくれるはずです。ついこの間、何年も不妊治療にとり組んでいた40代の方から「妊娠しました!」とうれしい報告をいただきました。今まで着床に至らず、何度もトライしていたそうです。栄養療法に取り組んでからわずか2ヶ月の出来事でした。
ほとんどは3〜6ヶ月後の栄養が整ってから治療を再開してもらいますが、この方はあらゆる条件が元々整っている上でのアプローチだったため、早かったと思います。
今後も妊娠を継続できるように、またベビちゃんの脳・体づくりのため、ご自身の体調管理のために栄養アプローチは続けていただきます。
不妊治療に取り組む皆さんの思いがどうか月に届きますように。
副院長 高橋真弓
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