たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
夏の花、ノウゼンカズラが青空によく映えます。
信州ではノウゼンカズラを植えているご家庭がとても多く、遠くからでもよく目立ち、その色鮮やかな姿にはいつも元気をもらっています。
いつも元気でいる必要はないけれども、いつも健康ではいたいと誰もが願っています。そしてあれやこれやと健康補助食品(ヘルスサプリメント)に手を出すわけで…。
今回はサプリメントの見直しについてです。
ある日の全国紙新聞には半面や4分の1の紙面を使ったサプリメントの広告が7種も載っていました。
ルティン・セサミン・EPAとDHA・蜂の子・睡眠導入剤・酵素・血糖値対策
どれもお試しキャンペーンで、無料や1ヶ月分500円のワンコイン!
今ならお得!で全国の方が手をつけたらものすごい量ですね。
実際、患者さんに聞いてもありとあらゆるサプリメントにはじまり、青汁や〇〇酢を飲んでらっしゃる方が多いこと多いこと。
大概、定期便の方が安く使えるので、申し込んでしまい、余っていても毎月送られてくるそうです。
他にも販売員がいつも持ってきてくれるパターンもあります。ついこの間は50000円もするサプリを毎月飲んでいる方もいらっしゃいました。どう作ったらこんな高額になるのでしょうか。
患者さんに飲んでいるサプリを持ってきてくださいと言うと、最高12種飲んでいる方もいらっしゃいました。「飲んで何か効きましたか?」と私。「正直わかりません。でも飲みつけているので続けます。」という患者さん。中には「元気になったと思います」「便通がよくなりました」とおっしゃる方がいるので、効果があるものはお続け下さいと言っていますが、大抵は整理させてもらうことが多いです。
もちろん、市販のものでも良いものもあります。全否定はしません。
しかし、中には添加物や不純物がよく入っているからかr-GTPの値が上昇し、肝臓に負担がかかっている方もいらっしゃいます。腎機能のデータまで上昇する方もまれにみます。要するに解毒しなければいけないものが多く入っているということです。
だから一般の先生方はサプリを飲んでいると、とてもイヤがる方が多いです。クリニック仕様のものでもわかっていらっしゃらなくて(栄養療法に取り組み安全な形で投与しているにもかかわらず)そんなものはやめるべきだと否定されてしまうことがあります。GMP工場でつくられたサプリは毒性も過剰症もなく、安全なのですが…。
かえって薬をたくさん出されていく方がかなり負担がかかるでしょうに。
肝臓ではせっせとグルタチオンが働き、あらゆるものを解毒処理し、また強い抗酸化としても働いています。あらゆるものとはアルコール・薬剤・市販サプリメント・添加物・重金属・カップめん・ストレス等々。毎日毎日肝臓は忙しい。なぜなら、肝臓はタンパク合成や栄養の貯蔵・栄養の代謝・食べ物の消化に必要な胆汁の分泌・赤血球の分解などのお仕事もあるからです。
だから、過剰なアルコール常飲や糖質過剰によって起こる脂肪肝では、肝がこれらのお仕事ができない肝機能障害となり、あらゆる病気の原因となります。血液検査ではr-GTP・GOT・GPT・ALP・コリンエステラーゼ・中性脂肪・フェリチン・ビリルビン等の値を見ながら評価していきます。
今や子どもでも脂肪肝はたくさんみます。それはジュース・菓子・パン・うどんが大好きな糖質オンリー食になっているからです。その親も同じようなものを食べているため、家族そろって脂肪肝!になっていることが非常に多く、やっかいなことにあまり危機感を感じていないことが多いです。しつこく病気のリスクを話し、食事改善をすすめても、逆ギレされたり、やる気も何もおこらない程あきらめていたり(これも糖質の仕業です)するので、難儀することが多いです。
肝機能障害といわれ、放置していませんか?今や非アルコール性の脂肪性肝炎=NASHも注目されています。肝硬変や糖尿病になってからでは遅いです。
まずは肝臓を休ませる努力をしてください。アルコールを全く飲まない日を週に2〜3回は必ずつくること。いらぬ薬や市販サプリメントは減らしていくこと。加工品(特にカップめん)は買って食べないこと。果物・炭水化物・甘いものに依存しないことをやってみてください。
無理!無理!大好きだから。
では、ウォーキングをおすすめします。1日20分以上の有酸素運動を続けてください。
無理!無理!運動きらいだし。
では医療用サプリメントを使い養生してください。
抗脂肪肝としてナイアシンアミド250やNB-X各4〜6粒/日
抗炎症にEPAγリノ ミセル2粒/日
肝保護にグルタチオン6プッシュ/日 A10000 ミセル1〜2粒/日
を朝・夕に分けて、お摂りください。かなり肝負担がなくなり疲れにくく、体が楽になるでしょう(楽になるのでまたアルコールがすすんでしまうと言う意見もありましたが…)。
「飲酒」も「薬」も「糖質」も適量に!しましょう。
ネットの普及により、海外製サプリメントも簡単に手に入るようになりました。中には良いものもあるかもしれませんが、サプリメントであっても医薬品成分が含まれていたり、日本の法律で販売禁止になっている成分が入っていたり、偽製品や劣化品の場合もあることから、今や厚生労働省でも注意を呼びかけています。重大な健康被害も報告されていますので、ネットの情報だけで自己判断し、海外製サプリメントを使用することは危険ですのでやめましょう。
副院長 高橋真弓
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形成外科・整形外科・皮膚科・美容皮膚科・美容外科
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オーソモレキュラー療法・高濃度ビタミンC点滴・グルタチオン点滴・プラセンタ注射・遅延型アレルギー検査・各種レーザー治療
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小麦や乳製品を使わない おやつを紹介しています。
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