たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
中野市では今の時期にサクランボ狩りができます。
ハウス内では上を見上げると、宝石のようにキラキラしたサクランボが、いっぱいいっぱい実っていてとても幸せな気持ちになります。これだけ立派な実をつけるのは、農家さんの惜しみない愛情と手間をかけてこそです
今回はアトピー性皮膚炎で肌がボロボロだったお二人をご紹介しますが、このお二人は栄養療法にとても熱心に取り組んでくださり、結果をしっかり出してくれました。
サクランボと同じで自分の体をいたわり、愛情をかけたからこそ、今や見違えてしまうほどきれいになったのです
まず30代の女性Iさん。
初診時はひどい肌荒れで、全身炎症が強く所々浸出液がこびりついているような状態でした。シーツにはいつもはがれた皮がたくさん落ちていたそうです。栄養アプローチによる治療がスタートして4ヶ月が経った今、顔と首の赤みは軽く残るものの、かきむしった跡も一切なく肌はとても落ちつき潤ってきました。もうシーツも汚れません。
血液データは、一部ですが取り上げてみます。
鉄 13→120 (炎症の度合いもわかります)
ヘモグロビン 9.7→13.9(貧血の判断)
MCV 68→83(赤血球の大きさ)
フェリチン 6→18(貯蔵鉄)
コラーゲン合成にかかわる各鉄データが上昇し、肌質改善に働き、炎症も静まってきたことがわかります。赤血球の質もとても良くなり、全身に酸素を送り届けられるようになりました。
総コレステロール 156→205
HDL 63→88(善玉コレステロール)
一番良いのは、コレステロールが上昇していること。糖質制限をしっかりやった方はHDLが必ず上昇します。各種ホルモンや細胞の材料がこれで整いました。
Iさんは「もうこんな肌から脱したい!」という強い思いで指導もしっかり守ってくれました。
グルテンフリー・ガセインフリー・砂糖制限・高タンパク食・睡眠時間の確保・漢方内服とサプリメンテーション。
ローションはオーブス社の「アトピッタリうぉーたー」と「ばぶぶ」を使い分けています。
サプリメントは、腸内環境改善も必要だったため初期はメタジェニック社の「ウルトラ・フローラ・アイビー」「ウルトラインフラメックス・プラス360°」とMSS社の「ビタミックスコンプリート」を利用し整えていきました。腸の炎症もほどよくとれた頃、「NB-X」「Fe9ヘム&ビオ」「亜鉛ビオ」「A・D・E・Kミセル」「C250+αリポ酸」に切り替え、ストレスケアと肌質コントロールへ。
食習慣・生活習慣も改善し、漢方・サプリ効果も相まって…
それはそれは肌がきれいになっていきました。お見事です!
そのIさんから「小麦・乳製品をカットすることで肌への攻撃がなくなったのを実感しています。」という印象的な言葉をいただきました。ダイエットもでき、体調もとても良いそうです。初診時には眉間にシワを寄せてイライラしていた様子も今は全くなく、表情も穏やかになりました。
40代の女性Tさんも、泣いていたり弱音を吐きながらもこの1年食事改善に努めました。この方も長年のひどいアトピーでした。
砂糖大好き、菓子パンは仕事終了後の楽しみで、甘いカフェオレと一緒に毎日食べていました。また、古いアパートの畳部屋にお住まいで、ガスファンヒーターを換気せずに使っていたためダニやホコリ・カビ・アレルギーも考えなければならず、畳替えをしてもらったり、古いファンヒーターもやめてもらいました。万年布団も新調しました。
その甲斐あって肌も少しずつきれいになっていたものの、途中糖中毒が再発し、食べてしまった後にとても肌が荒れるのを自覚されています。サプリは鉄1粒のみと漢方内服を続けた一年後の血液データです。
鉄 21→87
ヘモグロビン 9.6→13.1
MCV 75→89
フェリチン 11→24
総コレステロール 165→194
LDH 598→245
好酸球 19.8→6.1
(LDHと好酸球は体内のアレルギー反応が高い時は高値になるデータです。)
アレルギー性もかなり軽減し、炎症がおさまってきたことがわかります。当初のガサガサなドライスキンはもうありません。ローションはセタフィルを使いました。今は髪型も変え、オシャレを楽しみ、当初の下を向いていた暗い顔はもうありません。お見事です!
いつも思うのですが、「いやぁ飲み会は外せなくて…」「牛乳は小さい頃からの習慣で止められなくて…」「家族と違うメニューはちょっと…」等々、何でも言い訳をしている方は先に進むことはできません。
今日もじんましんや肌荒れの患者さんはいらっしゃっています。どの方も抗アレルギー薬やステロイドを使い対処療法を散々やりつくしている方たちばかりです。さて、今日はどのくらいの方が自分に厳しくなれるでしょうか。どうしても人は楽な方へ動いてしまいます。食・生活習慣を変えることは並大抵のことではありません。
ちなみにIさんは学校の先生です。給食にパン・めん・牛乳が定番メニューとなっているため、大変な取り組みだったと思いますが、努力してくださいました。だからこそ結果が得られたわけです。
サクランボ狩り・ブルーベリー狩り・初夏のトレッキング・ショッピング等、外出が楽しめる程きれいな肌になってお二人とも本当によかったです。
副院長 高橋真弓
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小麦や乳製品を使わない おやつを紹介しています。
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