たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
「すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい」(翻訳)
「清潔はビョーキだ」
「’きれい社会’の落とし穴」(NHK人間講座)
などの本で有名な藤田紘一郎先生の講義を聴いてきました。
藤田先生は感染免疫学専門で寄生虫博士と呼ばれています。ご自分のお腹にサナダムシを飼っているユニークな先生です。
先生は、行きすぎた清潔志向が日本人の健康に影響を与え、人として生きる力を弱めていると提唱しています。「納得!」5人の私の子供達は、小さい頃から下に落ちたものを平気で食べていた(食べさせていた)し、公園では砂や土を口に入れていても、ほうっておきました。本当に誰にでも抱っこしてもらっていたし、水たまりでパンツ一丁になって遊んでいたこともありました。ドロドロ遊びや雨の日に外で走り回っていても、「どうぞ、どうぞ…」と気にしませんでした。そんな感じなので、いつもママ友や祖父母には「ダメでしょ」「汚い」「免疫が弱いのだから、綺麗にしてなきゃ」と何度怒られた事か…きっと周りから見れば『汚い子育て』だったと思います。しかしそれが正解だった!
うちの子たちはサンダルや土が好きでしたが、赤ちゃんが何でも舐めたがるのには理由があって、免疫を高めようとしているからだそうです。だから多様な細菌と触れる事がとても大切で、小さい頃から除菌剤の乱用や抗生物質の頻回使用する事はオススメしません。やたらに綺麗にしすぎる事が免疫を落とし、アトピーやアレルギーに繋がってしまうからです。
石鹸でゴシゴシ洗ってしまうのも、皮膚常在菌を減らしてしまう原因となります。私たちの体を守ってくれている菌たちです。洗いすぎないように注意して下さい。
免疫力には腸内細菌が70%、心が30%関わると教わりました。
無菌の状態で生まれてくるベビーちゃんは、膣内細菌や院内の細菌をオギャーと生まれるときに貰ったり、その後の母乳や、色々な物を舐めたり触ったりして菌と触れ合います。
触れ合ったたくさんの細菌の中からさらに選別されて、自分の腸のIgA抗体と結合したものだけが腸に住むことを許されます。こうしてその人の腸内細菌は決定され、1歳半で一生共生する細菌が決まるそうです。指紋同様、オンリーワンです。
これは大人になったら変える事はできません。だから、1歳半までの食事と生活環境が勝負となります。つまり、その後の免疫力に大きな影響を与えてしまいますから、あまり「除菌」「抗菌」「防臭」「殺菌」についてこだわり過ぎないように気をつけましょう。
さて、大人になった私たちは腸内環境を整えるために何をしたら良いか。1歳半で腸内細菌が決まってしまい、もう変える事が出来ないのなら仕方ない…ではなく、細菌たちの喜ぶエサを充分に与えるため、「食物繊維や発酵食品を毎日食べる」「お腹を冷やさないように気をつける」「丹田(おへその下辺り)を温める」という事を意識して過ごすのはオススメです。また、細菌たちがイヤがる活性酸素を増やさないようにしましょう。
・自然食をゆっくり噛んで食べる
・電磁波にはなるべく近づかない
・多剤内服をしない
・激しい運動をしない
なども心がけましょう。
そうそう、添加物(特に長期保存が効くコンビニ食の安定剤)は細菌たちを全滅させてしまうのだそうです。何日も腐らない添加物が入ったものは、食べることをやめましょう。
これらのことを心がけながら、細菌たちと上手に共生して、自己免疫力をどんどん上げてください。
あとひとつ、免疫力には心が30%も関わります。
いつでも上を見てください。太陽・月・星・空…天からのエネルギーをいっぱいもらい、気持ちよく毎日を過ごすことです。
小言は言わず、食卓ではいつも楽しく美味しくいただく。お子さんのいる家庭は、いつも「いい子、いい子」と頭を撫でてあげたり、抱きしめたりしてください。これだけでも免疫はグーンとアップします。怒り刺激はストレスとなり、IgA分泌も一気に低下させてしまうということもわかっています。アトピーのお子さんが小言を言われたり、怒られたりした時に、無意識でも全身をかきむしってしまうことはこのような事です。ぜひ、肌の治療だけではなく、日々の免疫力を上げていくことも意識してケアしてあげてくださいね。
副院長 高橋真弓
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形成外科・整形外科・皮膚科・美容皮膚科・美容外科
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小麦や乳製品を使わない おやつを紹介しています。
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