中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

ONPブログ
2019.03.14

先日来られた全身皮膚炎の10代の女の子。
特に肘裏・膝裏はかき壊していて、首や顔も粉がふいたようになり、落せつ・炎症がひどい状態でした。他院で何年もステロイド軟膏を塗り、アレルギー薬内服の治療をしてきましたが、良くなる気配はなく悪化する一方で、その間に不登校になっていたようです。
自信がなさそうにうつむいて暗い顔をし、ほとんどしゃべらず、お母さんが状態をお話ししてくれました。
見た目が特に気になる年代でしょうから、このような雰囲気になってしまうのでしょう。早く良くなって、明るい笑顔が見られるようにと願いながら、まず徹底して食事を改善してもらいました。

毎日飲んでいた牛乳をやめ、もちろんヨーグルトも禁止、大好きな菓子パン・スナック菓子もやめてもらいます。肌荒れの方には必ず、カゼイン・グルテンフリーを次回診察までの2~3週間はキッチリやっていただきます。油脂にもこだわり、まずマーガリンがあったら捨てる(冷蔵庫に入っていると使ってしましますからね)。手軽に買えるパンやお土産物の菓子にもトランス脂肪酸は練りこんでありますので手を出さない。
市販の揚げ物も然り。安いので業者の方は気軽に使いますが、これらは粗悪な油脂です。よ~く知っておいてください。皆さんこれらは食べるプラスチックと同じですよ。体内では分解できず、どんどん蓄積されてしまいます。毎日食べていれば、それは炎症が続くわけです。必ずパッケージの裏面を見て、「マーガリン」「ショートニング」と記載してあるものは口の中に入れないようにしてください。

この時点でもう「食べるものがない、どうすればよいのですか」と半泣き状態の方も出てきます。どれだけ粗悪なものばかり飲み食いしてきたのですか?と、あきれてしまうこともしばし…。
今の日本は手軽に食べられるものが多すぎて、スーパーに行けば揚げ物のオンパレード、パンコーナーも、ものすごい種類のふわふわパンばかり、マーガリンもよりどりみどりですね。レジでは菓子とカップ麺を買い込んでいるお母さんやお年寄りが多いこと…。体か壊れていくことを、自覚できていないのでおそろしいです。

 
では何を積極的に食べるのか?

肌の材料は「何か」と考えます。米や野菜では肌はつくられませんよ。肌だけではありませんが、体をつくっているのは「タンパク質」。よって、魚や大豆製品、肉や卵等を毎日毎食何かしら食べるように努力してもらいます(アレルギーは考慮します)。
肌の潤いやターンオーバーに必要な「ビタミンA」や「亜鉛」、コラーゲンをつくっていく「鉄」、ついでに精神の安定もまかなってくれる「ビタミンB」も、みなタンパク質に入っている栄養素です。特に青魚はEPA(炎症を鎮める作用)が多く含まれているため、積極的に食べてもらいます。

 
ビタミックスF
さて冒頭の女の子ですが…
自ら徹底して食事を改善し、お母さんがビックリする程ストイックに頑張ったそうです。補助として、すでに必要と思われた栄養素はサプリメント「ヘム鉄」「ビタミックスコンプリート」を使い補っていただき、保湿はオーブス社の「プリスティーンボディウォーター」をたっぷり使ってもらいました。この間、ステロイドもアレルギー薬も使っていません。
本人の努力が実り、たった2週間で、体幹の肌はすっかりきれいになりました。首は一旦きれいになったようですが、再度かき壊し跡がありました。顔は目の上のみ、赤みが残る程度で、劇的に変化しています。ついでに今まで苦しんでいた、ひどい生理痛もすっかりなくなったようです。鉄やビタミンAが効果を発揮しています。露出している部分のみ荒れているのは、スギ花粉に反応し、バリア機能が落ちてしまったためと思われます。
それでも、「こんなに早くきれいになるとは…、もっと早く来ればよかった。」と、笑顔で前を向いて話をしてくれたことが、私にとっては一番うれしかったことです。

 
女の子は笑顔が一番!
大丈夫きれいになっていく、私は笑っている方がかわいい!と、毎日鏡を見ておまじないをして自分をほめてあげてね、と伝えました。プラスのエネルギーは治療のひとつとなります。

食べものについては、2週間も完全にカットしていたので、きっと具合の悪くなるものは敏感に反応するはずです。自分で判断できるようになるまで、ストレスのかからないよう、一つずつ解除してもらい、その後も慢性的に食べ続けるものがないように、と注意しました。

大丈夫、この女の子はきっと抜け出せるはずです。

 
副院長 高橋真弓

たかはしクリニック副院長高橋真弓

栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師

 

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