たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
甲状腺は「のどぼとけ」のすぐ下に位置する蝶の形をした器官です。
甲状腺ホルモンは年に小さじ1杯程度の量しか製造されません。しかし、このわずかな量のホルモンが代謝に深く関係するのです。
ホルモンが低下することによる典型的な症状は
・だるさ
・薄毛
・思考力の低下
・体重増加
・爪が割れやすい
・冷え
・肌の乾燥
・無気力
・うつ
・高コレステロール
・不眠
・関節の痛み
・イライラ
等です。
実は女性の7人に1人は甲状腺機能低下症にかかっていると言われています。
その症状は老化や更年期障害と、とてもよく似ているため、治療の焦点を更年期のみにしぼってしまうと、なかなか症状は改善されません。甲状腺ホルモンが足りているかどうか、一度検査をする必要があります。
第一次検査項目は
TSH:脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン
T4 :ホルモンとしての力は弱いが一番分泌の多い甲状腺戦ホルモン
T3 :活性甲状腺ホルモン(体内ではT4がT3へと変換されます。甲状腺ホルモンの代謝作用のほとんどはT3によるものです。)
FT4・FT3:タンパク質と結合していない臓器へ作用する遊離型のホルモン※第二次検査では自己抗体を調べます。
大抵ホルモン値はやや低めか不足していることがほとんどです。
正常範囲だったら大丈夫と判断せず、最適レベルまで値を整えると症状は緩和されてくるでしょう。通常、TSHとT4のみに着目されるため、医師はT4製剤のみでコントロールしようとします。実際は加齢に伴いT4からT3への変換量が低下していることと、変換には鉄や亜鉛がかかわるため、貧血傾向の方は活性ホルモンのT3が低値のままで症状改善に結びつかないことが多くなってきます。甲状腺ホルモンが欠乏しているのが原因で「うつ」になっているのに抗うつ剤を処方されたり、体重増加は運動不足や食事が悪いなどと言われたりしてしまいます。甲状腺機能を適正に戻してあげると、精神安定や適性体重に自然と改善することがあります。
甲状腺機能低下症と診断された方の治療は、大抵チラージンを処方されることが多いと思いますが、これは合成甲状腺ホルモンT4の化合物です。チラージンを使い症状が良くなっていく方ももちろんいらっしゃいますが、そうではない方もまた多くいることでしょう。
本来なら活性ホルモンT3値を上げ、細胞活性のあるFT3やFT4値を正常値よりやや高いくらいの方が症状改善に結びつきます。
現在の当院の治療法としては、もちろんチラージンを処方している方もいますが、コントロールが効かない方は、体内でのT4からT3への変換を促してくれるMetagenics社のThyrosol(チロソル)をお使いいただいています。Thyrosolはビタミンやミネラルを中心に配合されており、甲状腺機能を安全にサポートしてくれる特徴があります。このMetagenics社の製品はどのタイプを使っても、効きが良いと感じます。ホルモンの調整に抵抗がある方は、まずThyrosolから試してみることもよいでしょう。
いずれナチュラルホルモンを導入しようと検討中です。安全に効果の高いものであることを確認してから、ご提案していくつもりです。まずは甲状腺ホルモン値、特に「T3」「FT3」「FT4」を測り、自分の数値を知ることからはじめてみましょう。
そして、正常値が最適値とは限らないので、自覚症状と照らし合わせながらケアしていくことが、より元気に健康に過ごすための第一歩です。
副院長 高橋真弓
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