たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
今日、アレルギーを含む採血結果を聞きに4歳のお子さんがいらっしゃいました。
数年、小児科に通っていたけれど、皮膚炎が治らず悪化してしまったため2週前に初めて来てくださった方です。
主に腕・足ともに結節様になりかきこわしていたため、ひどい「とびひ」になっていました。薬は極力使わない方針で考えている当院でも、さすがに数日の抗生剤と軟膏を処方し、まず「とびひ」を治し、その後も掻いていて眠れないということで、ステロイド入りのシロップを処方して触らない時間をつくることが優先でした。
これらの治療で「とびひ」もおさまり、かゆみや皮膚炎も一時的ですが改善傾向となりました。
しかし、親御さんがご立腹されています。風邪をひいたため、今までの小児科に行ったら「ステロイドを4歳に使うなんてどういうことだ」と、きつく叱られたそうです。そして、「どうせ鉄欠乏と言われるだけだぞ」とも言われたとのこと。その後、ネット上で色々情報を調べ、やはりステロイドのことは悪く書いてあるため、なぜこれがステロイドと言わずに処方したのか?という内容でした。
薬については軟膏でも内服でも副作用をきちんと説明しているつもりでしたが、怠ってしまっていたのでしょうか。親御さんには大変申しわけないことをしてしまいました。
イヤな思いや腹立たしい思いをさせてしまったことでしょう。真摯に受け止め患者さんに使っていただくものは、より丁寧に説明していきたいと思います。ステロイドも上手に使えばこわがらずに使えるものです。
さて、小児科Dr.のひと言が気になります。
「 どうせ鉄欠乏だと言われるだけだ 」
このブログを見てくださる方々は、よく勉強し理解してくださっているので結果を見て判断してみてください。
血清鉄:48
ヘモグロビン:12.7
MCV:78
UIBC:360
フェリチン:4以下(カウントできないということです)
はい、完全にこのお子さんの体内には、大事な鉄が枯渇している状態とわかりますね。しかも4歳。今、お母さんは頑張って食事改善に努めているそうですが、この数値からではかなり時間がかかりそうです。
鉄が不足している場合「肌=コラーゲン合成」ができない・粘膜も弱くなる・消化管への悪影響・免疫低下そして全身酸欠状態 等々、全身への影響を上げたらキリがありません。
この子は風邪をひきやすく、喘息もちもあります。IgEアレルギーも多数反応がでており、花粉の飛ぶ時期にはバリア機能も崩れ、余計に肌は荒れることでしょう。実際イネ科が強く反応していたため、今回の肌荒れはきつかったと思います。
なぜ風邪をひきやすいのか? 喘息の原因は何なのか? アレルギーに反応しやすいのはなぜなのか? ということを考えていくべきなのです。
花粉が悪いわけではなく、それをアレルギーと受けとめてしまう体内のしくみを変えていかなければ、根本治療にはなりません。私たちは食べているもので体の全てをつくっています。栄養を整えることは、とても とても基本的なことなのです。これだけで良くなるとは思っていませんが、肌は内側からつくられていくものなので、外からケアしただけでは土台はまた崩れ落ちます。生化学や栄養と肌のしくみ、また腸粘膜について勉強していただくとわかることです。
正しい知識・アドバイスがなく「 どうせ~ 」という言葉では、患者さんが困惑してしまいます。
子どもは選択できません。お父さん、お母さん、当医院で習った食事法だけでも守ってくださるとありがたいです。お子さんの肌が良くなることを祈ります。
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