たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
7月8日に品川でおこなわれたMISSターゲットセミナーに参加してきました。
「女性の不定愁訴とライフステージ」と題して宗田哲男 先生、武者稚枝子 先生、溝口徹 先生の講演です。
ケトン体の利用を積極的に推進している宗田先生の内容はとても興味深く、インスリン注射が必要なハイリスク妊娠糖尿病の方々を、次々に注射なしで安全なお産に導く過程や、実際の宗田マタニティクリニックでの食事管理法(びっくりするくらいのカロリーとボリュームたっぷりの高タンパク・高脂肪食。もちろん血糖値が上がる米はなしです。)比較の大病院の糖尿病食のお粗末なこと…(低カロリー食で、パン・牛乳・野菜スープ・みかん、おやつは柿ピーやアイスです)。
その食事内容にする理由、胎児はケトン体で生きているという事実、私たちもケトン食にするとよいことずくめの体になること。また長友選手がイメージキャラクターをつとめるMCTオイルの可能性等々、内容はてんこ盛りでした。
詳しくは、びあMOOK スーパードクターズシリーズの「本当にすごい! 糖質制限」にも載っていますので参考にしてください。
産婦人科・小児科・外科・内科・皮膚科・歯科・塾長・栄養療法専門のさまざまな分野のスーパードクターが集結しているため、最前線の考え方を学ぶことができます。
糖尿病だけでなく、がんの方・スポーツをやっている方・妊娠中の方・子どもの心の問題を抱える親御さん・アトピー性皮膚炎の方・歯周病管理をしたい方は必見です。
糖質制限を正しく行い、ケトン体を上手に利用できるような体づくりをしていく術を身につけてください。
ただ、アルコールに強い人・弱い人がいるのと同じで、糖の分解が強い人・弱い人、ケトン体が上がりやすい人・上がりにくい人がいるようです。また糖質制限を勝手にやってはいけない人もいます。個人差もあるため、ドクターに相談しながらすすめるとよいでしょう。
武者先生は女性が元気に過ごすためのエールを送ってくださる講義でした。
いつもながら思うことは、日々の診察でまっすぐに患者さんに向き合う姿勢が感じ取れるお人柄です。数年前の講義で「女性は全員【鉄女(てつおんな)】になれ」と教えていただきました。現在の私のカウンセリング中に幾度となくその言葉は生かされています。
女性は「思春期-妊娠期-分娩後-更年期-老年期」等、大きくホルモンが動くときに不定愁訴が一致します。いわゆるうつ様の症状がでやすくなる時期です。またホルモンの変動に加えその人の生き方(専業主婦で社会から孤立しているか・仕事と家庭の両立でスーパーウーマン症候群・育児ストレスをかかえているか・無職独身で孤独感があるのか…等々)や環境(親の介護・地域のつき合い)の変化は男性より目まぐるしく影響します。
不定愁訴の出やすい女性と男性の違いはこのようなホルモンや環境の変化が大きくしめますが、それだけを考えただけでは解決できないことがでてきます。そこで、武者先生は見落としてはいけない大きな違いに、体内の貯蔵鉄(フェリチン)の差に注目しています。
女性は毎月月経があり、出産・授乳・子宮筋腫・内膜症など、鉄が失われる機会は幾度となくおとずれます。ダイエットも重なり肉食でなくなると、さらに悪化します。するとセロトニン合成が上手くできず、うつっぽくなったり、逆にイライラしたり、消化機能が落ち下痢や便秘になったり、血流が悪いので、頭痛や肩こりが起きやすくなり、また朝も起きづらくなるため、不登校になりがちになるわけです。閉経後も粗食にしていれば、材料不足により鉄不足はつづき更年期症状がでて、疲れやすくなります。
このように隠れ「貧血=鉄欠乏」の診断を見落とさないことが、医療現場に求められることです。
加えて女性は甘いものが好き!! 元気の源を糖や炭水化物に頼るため低血糖を起こしやすく、さらに不定愁訴の悪循環になるわけです。
このように栄養(主に「鉄」)の変化にも着目し、ライフステージに合わせ適切な対応をすることで、より女性は元気に生き生きと過ごせるようになります。
女性は特に普段から炭水化物や甘いもの中心の糖質依存になることは避け、肉・魚・卵等の高タンパク食にしたほうがよい理由がこれでわかりましたか?
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