たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
このテーマを取りあげることは、この地域で医療をしていく上でご法度なことはわかってはいるのですが、やはり何年経っても疑問が増す一方で、ほおっておけなくなりました。
最近、県医師会報で特集が組まれていたこともあり、そろそろ書いても良いかな…と背を押された次第です。
皆さん「ポリファーマシー」という言葉をご存知ですか?
「多剤併用」のことです。
まさに今日、21種類もの薬をのんでいる83歳の女性がいらっしゃいました。
○十年、薬は減ることはなく増えつづけ、今に至っているそうです。その方も出されたものだから飲まなきゃいけないと思い、飲みつづけていました。
こんなに大量の薬を飲んでいてお腹がいっぱいになりませんか?
余計に具合が悪くなりませんか?
食事量を減らしてまで、こんなにたくさん飲まなければいけないのですか?
すごく疲れやすくなっていても、ふらついてころんでしまっても、物忘れが気になってきても年のせいだから……になりがち。
いやいや、それってどんどん薬を追加された薬の副作用や相互作用もあるのではないのですか?
いつも患者さんから見せていただくお薬手帳には「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」「便秘」「不眠」「胃炎」「坐骨神経痛」「腰痛」の薬があたり前に列挙されています。
ああ この人もか…。その人もか……の毎日。
たいがいは、職場や市の検診・人間ドックの結果から、近くの診療所を訪れて数値を基準値に入れるために薬がとってつけたように処方されます。
このベルトコンベアーのようなシステム、どうにかなりませんか。
基準値って何でしょう?
検査会社の社員の平均値をのせた数字が、何故その人の基準値になるのでしょうか。
まず医療機関では、薬を処方するまえに指導していくことがあります。患者さんも薬をもらうことで、また飲むことで安心するのではなく、食習慣・生活習慣をまず変えてみるべきでしょう。それが地域医療の一歩ではないのですか?
タバコは? 糖過剰は? 運動は? 夜中までPCやスマホを使っていませんか? アルコール・カフェインは? コンビニ好き? ストレスケアは?
薬の自販機でよいのではないかというくらい、安易に漫然と処方しつづけられていることに驚きます。
患者の皆さんの利益につながる「医療」へ!
莫大な医療費は国の財政を圧迫していきます。
他人事ではなく個々の意識を変えていくことが必要でしょう。
決して「 薬 = 悪 」ではありません。
急性期の対応や局所にはとても有効に使われます。病気も必要な方には、やはり上手に病態をコントロールしてくれるものです。だからこそ専門の知識を学んだ医師や薬剤師がいるのです。
患者さんの顔も見ず、同じ薬だけを処方しつづけることはやめてください。
他の医師が処方している薬にも目を向け、不必要な薬がでていないか確認する勇気をもちあわせてください。ガイドライン通りの単純な処方はその方に正しいですか?病態や数値だけでなく、患者さんの顔を「見て」「話し」「触れて」ください。
検査等から総合的に判断し、必ず【必要】な薬を説明しながら処方するようにしてください。作用も副作用もわからずに飲んでいる方が多すぎます。
処方することが治療の根幹なのか「今一度考える」ことをしてみませんか。
栄養療法セミナーで、精神科の先生が嘆いていました。
「心療内科、精神科に行くと まるでお通しのようにSSRIが出されてしまう……。」と。
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