たかはしクリニック院長高橋嗣明
形成外科の専門医。たかはしクリニック開設以来、形成外科の治療だけでなくオーソモレキュラー療法をはじめとする多様な治療を実践し、多くの慢性の難治疾患の治療にあたっています。北里大学医学部・北里大学大学院卒業、東京大学客員研究員・博士号取得。
赤ちゃんの脂漏性皮膚炎(顔や頭、首の肌荒れ)とカンジタ感染を除くオムツかぶれは開業以来多く見てきましたが、ここまでほとんどの症例がアレルギー関与ではなく「栄養の問題」でした。
離乳が始まると「遅延型アレルギー」の関与も追加されます。
乳児期の段階で治癒させることがとても大切であると感じています。
初めは単純な栄養だけの問題も数年過ぎると他の要因も加わり複雑な原因を治療しなくてなりません。
原因は母乳中の栄養です。
最も関与するミネラルは鉄、次いで亜鉛、その次にビタミンAと感じています。
鉄などは出生時には母親から奪い取ってきますが、誕生後に急激に成長する赤ちゃんの需要に母乳中の鉄が追いつかなくなると、優先順位的に肌症状で現れるようです。
生後1ヶ月の肌荒れは早くもこの時点で不足していると考えます。
通常は赤ちゃんの貯蔵鉄(フェリチン)は生後1~2ヶ月までは十分あるのですが、多くは生後3ヶ月目に急激に減ってくることが多いようです。
よって肌荒れ症状もこの時期に始まりまる傾向にあります。
(※思春期の急成長や生理が始まる時期も同様にフェリチンが急激に低下する時期のため、難治なニキビや皮膚炎の発生や多くの不定愁訴を引き起こします。)
母乳のすばらしさは、免疫に関わる成分の受け渡しや、母子間の心の絆、栄養バランスを含め人工乳では補えない良さがあり、ここで今更言うまでもないことでしょう。
しかし栄養バランスはかなり個人差があり、母乳と人工乳を比較して成長した赤ちゃんを調べた報告では、亜鉛の値においては、残念ながら人工乳で育った赤ちゃんの方が、母乳で育った赤ちゃんより良い結果であったそうです。
人間を作り出すという大変な作業を終えたお母さんは様々な栄養不足となってしまいます。
当然、出産前の栄養状態とその後の食生活は母乳の成分を反映します。
当院では赤ちゃんから採血することはほとんどしておりません。
お母さんの問診と皮膚所見を血液データに照らし合わせて母乳中の栄養不足が何かを考えます。
是非正しい栄養不足を知り、母乳で大切なお子さんの肌荒れを治してあげてください。
また、離乳食が始まった時の注意点は、満期産でなく少し早めに誕生した場合は出来る限り、離乳を1歳ぐらいまで待ってから始めたほうがアレルギーを作らないためには重要です。
また毎日異なった様々なタンパク質を食べさせてあげることが「遅延型アレルギー」を作らないためには大切です。
特に卵・小麦(グルテンの問題)・牛乳(カゼインの問題)はかなり注意して控えめに食べさせてあげるようにしてください。
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