たかはしクリニック院長高橋嗣明
形成外科の専門医。たかはしクリニック開設以来、形成外科の治療だけでなくオーソモレキュラー療法をはじめとする多様な治療を実践し、多くの慢性の難治疾患の治療にあたっています。北里大学医学部・北里大学大学院卒業、東京大学客員研究員・博士号取得。
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頭痛や生理痛の本当の原因
頭痛・偏頭痛や生理痛などの、若い方が対象になる痛みにも全て原因があります。いつも患者さんに話をするのは、かき氷を食べると大体頭が痛くなるということ。頭に近い口腔内が冷やされると血管が収縮します。脳に行く酸素が少なくなると血管を広げようとするため頭痛が起きるのです。頭痛をとる薬もありますが、これでは根本的な解決にはなりません。脳に酸素が行けば、痛みは止まります。だから、貧血や呼吸を改善すれば治るかもしれない。そうしたことを考えて、赤血球を適切な大きさ・容積で順調に運べるようにしていくことが大事なのです。ヘモグロビンだけを見ていると、汗をたくさんかいた後に鉄分が低くなったり、女性は生理のたびに待ち構えていたように低くなったりします。生理の時の頭痛や腹痛も冷えが原因であることが多いのです。鉄分を補ったり漢方を使ったり、体を温めたりすると生理痛が良くなることはとても多いのです。ところが医者によっては、「卵子も守れるから生理を止めましょう」と、安易な方向に行ってしまうことがあります。
漢方はとても優秀ですが、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や加味逍遙散(かみしょうようさん)といった一部の漢方しか使い慣れていない医者も多いです。腹痛は、熱の分布が悪かったり、お腹から下だけ冷えて上に熱がこもっていたり。中心部分が冷えているのか、胃腸障害も持ちながら冷えているのかなど、いろいろなタイプがあります。本来は、医者は原因によって漢方を使い分けたり組み合わせを考えたりしながら、生活習慣的なことも含めて診ていかなければいけない。しかし、そうしたことを考えずに、「ピルを出しましょう」ということになりがちです。
つまり、対症療法的に留まっているように感じるのです。当院に来る患者さんの中にも、ピルを飲んでいる方がいます。「何のため?」と聞くと、子宮内膜症の場合もありますが、多くの方は「痛くてどうしようもないから」と答えます。「他に何をしていますか?」と聞くと、1回だけ漢方薬を使ってそのままだったり、他院でいきなりピルを始めたりしている方が多いのです。生理痛は漢方と栄養が大事で、そうしたことを丁寧に診れる医者に出会わないと、ロキソニンとか痛み止めを使い続けることになります。
若いうちの痛み止めの服用は、胃が悪い方でなければその場で症状は出ませんが、将来的に骨が壊れやすくなるなど、後になってツケが回ってきます。医者は血中濃度や半減期が少なくなってきたことに対して、将来的な問題はないと高をくくっていますが、実はあります。
長年、偏頭痛や生理痛で痛み止めを飲んでいる人は、閉経後に骨に関する負担がとても増えて壊れやすくなることが分かっているからです。将来にツケを回さないためにも、今何が起きているのか、痛みの原因をしっかりと突き止めなければなりません。テレビCMなどでは、痛み止めを飲んだ女性が晴れ晴れとした様子で描かれていますが、それではだめなのです。みなさんには、安易に痛み止めを飲むのではなくて、しっかりと原因を考えて治してもらいたいと思います。
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