たかはしクリニック院長高橋嗣明
形成外科の専門医。たかはしクリニック開設以来、形成外科の治療だけでなくオーソモレキュラー療法をはじめとする多様な治療を実践し、多くの慢性の難治疾患の治療にあたっています。北里大学医学部・北里大学大学院卒業、東京大学客員研究員・博士号取得。
病院にかかる理由として一番多いのは、「痛み」によるものではないでしょうか。これは整骨院やカイロプラクティック、鍼灸師、漢方医にかかる場合も含めてです。リハビリを行っている整形外科クリニックでは、1日に200人や300人の患者さんが通って、痛みやしびれの治療を受けています。医者から見て痛みの種類は大雑把に分けて、①筋緊張性の痛み、②神経に由来する痛み、③精神的なことからくる痛みの三つがあると言われていています。
こうした痛みに対して多くの医者がするのは、痛み止めを使うことです。年長者の場合は検査をすれば、9割くらいはヘルニアや脊柱管狭窄症といった原因が見つかります。経年変化によるしびれや痛みは、重大な状態ではなければ手術には至らず、対処法としてはリハビリと痛み止めの湿布薬ということになります。ちなみに、私はほとんど痛み止めと湿布薬は使いません。おそらく痛みの治療というのは、医者がたくさん診ているわりには、本質的なことはよく理解されていないように思います。一方で、鍼灸師や漢方医、カイロプラクティックの先生の方が痛みとは何かをよく理解しているように思います。なぜなら、彼らは痛み止めを出すのではなく、痛みの根本的な原因を考えて手当てをしているからです。
漢方は風邪や痛みの治療においてとても優秀です。1800年前から続いている治療であり、その4割くらいは現在も使われています。漢方はこうした長い歴史の積み重ねに基づいて、痛みの根本から考えて行われる治療です。なので、私も漢方を使ったり、なぜ痛みが起きているのかということを考えたりしながら診察をするようにしています。そうすると、痛み止めはあまり必要ないという結論に至ります。かといって、必ずしも痛み止めが全てだめだと考えているわけではありません。薬で痛みがおさまっている間に、少し体を休めることで改善していくケースもあるからです。仕事などでどうしようもなく薬に頼らなければならない時もあるでしょう。しかし、漫然と湿布薬や痛み止めを使い続けていては、本質的なところでは何も変わりません。
人によっては体を温めて血行をよくすれば改善することもあります。漢方的には、原因がむくみなのか血液の流れなのか考えます。また、水分的に足りないのかミネラルとして足りていないのかということを考えます。つまり、「なぜだろう?」と考えることが重要なのです。例えば、腰の痛みの原因が、歯のかみ合わせや経絡の問題であることもあります。昨年、私が体調を崩した時にはなかなか痛みが抜け切らず、カイロプラクティックの先生に診てもらいました。体全体のバランスや下垂した横隔膜を調整してもらったことですぐに治りました。
漫然と痛み止めの治療を続けていくと、薬によって損なわれることがあります。だから、誰を頼ったらよいかということを考えなければいけないのです。痛み止めの服用を続けると、骨の合成を抑えてしまうので骨粗鬆症になりやすく、腎臓や消化管にも負担がかかります。そのため、年配者ほど重大な問題につながります。こうした事実を医者は知らないわけはなく、気をつけているはずです。しかし、患者さんに言われるがままに処方し続けて、ゆっくり壊れていく体の問題に気づいていないことが多いのではないでしょうか。
医者が一番初めに習うのは、患者さんを傷つけてはいけないということ。しかしながら、その辺りのことがだんだん曖昧になってきてしまう。語弊はあるかもしれませんが、西洋医療は原因を治さないために、結果的に患者さんを病院に通わせてしまっていることが多いように思います。痛みについては、鍼灸師や漢方の専門医、カイロプラクティックの先生たちの方がよく分かっているのです。なので、治りづらい時は、自分に合った先生を選択すべきだと思います。本当はいろいろ治療方法があるので、漫然と病院に通うことはおすすめしません。
次回に続く
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