中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

院長ブログ
2024.11.13

昨年から歩行障害を訴える患者さんが増えてきています。

以前は新型コロナワクチン接種後から発生したことを自覚している方が受診されていたのですが、最近は接種から時間がたってから徐々に症状が悪化している方が多く、その関連に無自覚なことが多いように感じます。

もちろん、このワクチン後遺症がすべてではありませんが、2回以上接種した7か月後から発生するIgG4抗体とスパイクタンパクとの血栓の影響を考慮する必要があるはずですが、この問題をほとんどの医療者が理解されていないため、治療の工夫の一つとして考えてはいないようです。

 
よって、これらの歩行障害の患者さんは総合病院などで脳や脊椎のMRI検査、筋電図など一般的な検査を行っても関連する疾患は見つからず、年齢的な筋力低下や加齢で多くの方に見つかる脊柱管狭窄症(MRI所見で確認されても症状との関連が少ないケースがほとんどです)、原因不明などの評価で、なにも改善しない治療が行われている患者さんが多数受診されます。

 
この問題を疑うポイントですが、いずれの患者さんも新型コロナワクチン接種までは運動機能にはまったく問題のなく、接種後しばらくたってから徐々に運動活動性が障害されて歩行が困難になったということです。
※患者さんは若年者もおりますが50歳以降の患者さんが多い傾向です。

 
また高齢者の発生しやすい「腎虚」の症状である足の裏の違和感、ほてりなどの症状を併発しているかとも少なからずいる印象です。
主だった症状を列挙いたします。下記の症状に難治性の痛みを伴う方もおります。

① 股関節や膝の力抜ける。
② 杖がないと立ち上がれないし、歩けなくなった。
③ ゆっくりしか歩けなくなった。
④ スーパーの買い物も困難になった。
⑤ 左右バランスをとって歩けない。
⑥ 物につかまらいと一人で立っていられない。
⑦ 背もたれがないと座っていられない。
⑧ 足が突っ張るような感じで歩くのがきつい。
⑨ 筋肉が固まったようになる。(実際に触っても硬い)
⑩ 常に体が震えているような感覚もともなう。

以上は症状の一部ですが、訴えは多岐にわたります。

 
まずは大きな病院での評価を受けられることも大切だと思います。

しかし、そこで明確な治療手段がないときはスパイクタンパクそのものの問題+微小血栓による循環障害によって引き起こされる様々な病態改善に対して、現在分かった治療の組み合わせが希望の光になると感じています。

現在の当院での治療の選択はMATRIX(=MDα)+日本キナーゼ(ニュートライズ社)です。症状改善までの時間はMATRIXの容量依存に関係するようですが早い方は2日で著明な改善の方もおりました。

 
一人著効例を紹介します。

【症例】73歳 女性

主訴:歩行障害

現症:2年前から、最初は車に乗りにくいのが始まりで、だんだん両足とも足が上がりにくくなり、歩けなくなってきた。朝起きるとき浮腫みで足がパンパンになってしまう。また、起床時両腕も痺れているのが続いている。他院でレントゲン、MRIも撮ってもらったが問題ないと言われた。

コロナワクチン5回接種(すべてファイザー)後から歩行が安定しなくなってきたように感じる。歩行が安定せず2回転倒したこともある。以前はゴルフや太極拳を楽しんでいたが全くできる状態ではない。家族からワクチンの後遺症かもしれないと当院を勧められた。ワクチン後遺症かどうかは別としても、とにかく以前のように歩ける体になりたい。

治療:MATRIX+日本キナーゼ

経過:初めのMATRIXゴールド5袋を飲んだら1日目で効果を感じた。2日目に筋肉がコチンコチンに硬かったのが柔らかくなり、動けるようになりとても嬉しい。朝の浮腫みはほぼなくなり、楽になった。
1週間後には、杖を使わなくても歩行可能まで回復し、70%までの改善を自覚。両肢浮腫みもない。その後もさらに改善していった。

 ※この方は静脈の血栓にともなう筋層内外の循環障害が主な病態であったわけです。

日本国民の80%がこのワクチンを打たされてしまったことで、疲労や軽微な感染をきっかけにスパイクタンパクの処理に間に合わなくなった時にIgG4抗体との結合によってさまざまな臓器の循環障害が発生します。

今までにはない病態なのでガイドラインなどにのっていないこともあり、この重大な問題への対応はもっぱらステロイド投与となっているのが現状です。医師が気づかないなら患者さんや家族が学んで取り組む必要がある世の中になってきています。

ぜひ知識を得て乗り越えていってください。

たかはしクリニック院長高橋嗣明

形成外科の専門医。たかはしクリニック開設以来、形成外科の治療だけでなくオーソモレキュラー療法をはじめとする多様な治療を実践し、多くの慢性の難治疾患の治療にあたっています。北里大学医学部・北里大学大学院卒業、東京大学客員研究員・博士号取得。

 

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