たかはしクリニック院長高橋嗣明
形成外科の専門医。たかはしクリニック開設以来、形成外科の治療だけでなくオーソモレキュラー療法をはじめとする多様な治療を実践し、多くの慢性の難治疾患の治療にあたっています。北里大学医学部・北里大学大学院卒業、東京大学客員研究員・博士号取得。
7/16東京で元厚生労働大臣の坂口力先生と会食する機会がありました。
参加者は先進医療臨床研究会の代表と統合医療系の医師3人、研究開発者2人、坂口先生の次女の方とお孫さんを含め合計9人の小さな集まりです。
早めに着いたため、先生の正面の席に座りました。
先生の米寿のお祝いを兼ねての会でしたが、現職時代のお話や今後の保険医療体制と年金制度に関してのお考えと現在取り組まれていることなどをお聞きし、私どもからは現医療体制の問題に関しての考えと新しい治療方法に関しての情報をお伝えしました。
もともと日本における食の安全の問題(農薬・遺伝子組み換え食品・食品添加物の種類・使用量などは日本が一番の消費国です。)やワクチンの問題、混合医療を認めないために医療の幅を極端に狭めていることなど今の政治は国民の健康よりも優先する何かがあるようなので、現政権の足跡には正直不満だらけです。
その中心にいらした戦後唯一の医師でもある坂口先生のお考えは、著書「日々挑戦」と「ガン治療革命」の巻頭語を是非手に取ってみて下さい。所属する組織の中で戦っていたことが良く解ります。
ハンセン病に対する裁判で「控訴しない」と決まった時の坂口先生の表情は目に焼き付いていましたので、その”ハンセン病における政治の裏舞台の項”だけでも必見です。ご自身の政界での活動に関しても、とても謙虚に振り返られており、へき地治療の経験や環境予防医学(騒音と脳)の研究者でもあったことが官僚的な態度や言葉ではなく、ご自身の言葉で語られていたために印象に残っていたのだと改めて気づきました。
坂口先生は現医療体制の問題に関しても「医師会とはたくさん争ってきた」と会食中に話されており、統合医療を行う私どもにはとても励みになる話も多くありました。
統合医療を行う臨床医の考えは食事・生活習慣を含めた予防医学の教育体制の改革と安全で効果のある医療の浸透です。多くの医師はそれが必要であることを理解しながらも、残念ながら真剣に向き合わずにいます。よって指導内容も実に貧弱なのですが気が付いていません。多くのガイドライン治療以外で改善できる病態・疾患も「現代医療では治らない」と言い切ります。無知は医療においては無意識化でも罪です。大きな組織は建前では「患者さんのため」と口にしますが、「医者が経済的にも時間の消費的にも困らないようにした上で」となっているようです。
坂口先生も”出来高払い制度の悪い点”を述べていました。つまり”能力がないか、医療にたかる医師”にかかると検査も治療費もかかり、医者の収入も上がる。逆に優秀で無駄なことをせずに早く治す医者の収入は低くなる。ということです。ここに気が付くべきです。どんな病態であっても1ヶ月で改善の方向に導けず、その先の方向性をも示せない医療は「このままで良いのか?」疑うべきだと思います。
結論としては「医者に依存することからの脱却です」。自分の身体や家族を健康にし、守ってゆくのは正しい情報にたどり着いて学ぶことなのです。これが新しい医療になるはずです。
年金制度は医療保険制度の財源にも関連しますので、上記の”医者にかからない身体づくり” ”漫然とした医療への見極め”は無駄な医療費を下げることが出来る唯一の方法だと思われます。国や医師会に任せていては自分たちの体制の維持が先行されますので難しいでしょう。国民の医療への意識改革が必要なのです。
坂口先生は「超高齢者年金制度の創設を提言する」と活動されています。現在85歳以上人口は620万人、90歳以上は250万人です。その約40%の方が国民年金で月額5.5万円での生活です。夢も希望もない額です。これを2万増やした場合は数千億の財源が必要で、近い将来1兆円は必要になるそうです。ただでさえこのコロナ下の無駄な対応で将来消費税が上がる可能性が高く、現在円安と物資の流通の問題で食料・日用品の物価が上がっていることを考えると差し迫った問題になっています。
国民医療費の総額は44兆円を超えています。20年前は30兆ほどでした。この20年間の65歳以上人口比率の増加は23%→36%ですので、ほぼ同じ上げ幅です。この財源の1割を高齢者の年金や介護、福祉サービスに利用できたら老後はとても豊かになるはずです。そのためには健康でいられる日々を積み重ねてゆくことなのです。
健康に導くのは医者から処方される薬の中には残念ながらありません。ご自身の身体の仕組みの中にしかないのです。好きなものを食べる飽食の時代から卒業しましょう。病の症状は身体の悲鳴です。それを作り出すのも自分自身なのです。
養生は病にあってから行うものではありません。水、食品、日用品、呼吸、思考の癖など正しい方に導いてあげましょう。ストイックに行う必要はありません。ご自身で少しずつ楽しめる範囲で進んでゆきましょう。
高齢者になっても体に大きな心配がなく、認知になることもなく、毎日を充実して過ごせる社会が当たり前になりたいものです。このためには医療だけでなく個々の抜本的な意識改革が必要です。
ガイヤの法則(地球を生命体と見た時の法則は物理学の分野でもこれを証明する数式があるそうです)的には資本主義文明から精神社会文明への転換期である現代は大変なことが多いようなのですが、「面白い時代に生まれた」と考えると良いと思います。
まずは健康にする目的ではない薬物治療にかからないようにするために、治療の必要性を見極める知識と食の安全、気持ちの持ち方などを大切にして、日々取り組んでいただきたいと願います。
「日々挑戦」
「ガン治療革命」
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