たかはしクリニック院長高橋嗣明
形成外科の専門医。たかはしクリニック開設以来、形成外科の治療だけでなくオーソモレキュラー療法をはじめとする多様な治療を実践し、多くの慢性の難治疾患の治療にあたっています。北里大学医学部・北里大学大学院卒業、東京大学客員研究員・博士号取得。
最近、頻繁に「10代は子宮頸がんワクチン、20代は予防検診」とテレビでCMのように放送がされています。そして、我が家も厚生労働省から以下の冊子が次女向けに送られてきました。
【平成9年度生まれ~平成17年度生まれ】までの女性へ 大切なお知らせHPVワクチンの接種を逃した方に接種の機会を提供します
〜厚生労働省からの冊子より〜
これを奨励する役人・政治家・医師は名前を厚生労働省のホームページに載せていただきたい。
どうせ責任はとらないのでしょうから名前ぐらい後世に残してもらいたいと願います。
あれだけ治らない副作用患者を作り出して、一旦止めていたワクチンを何の問題も無いかのように始めるのにはどのような力と怠慢から生まれるのでしょうか?
▶子宮頸がんワクチンの副作用患者の治療経験
以前ブログでも書きましたが、重大な副作用(激しい上肢・下肢の振えによる歩行障害、スマホも持てない筋力低下、全身の痛みなど)の脳の高次機能障害の女の子の治療をしていたため、この問題はその時に徹底的に調べました。
その当時は「因果関係はない、この年齢の女性には一定数発生する」などとテレビで話していた医師には怒りを覚えました。
私は医師になってからこのような激しい振戦症状の患者は見たことがありません。
また、これが遺伝子組み換えワクチンの副作用であると動物実験で証明した信州大学の勇気ある先生はマスコミに叩かれました。世論もワクチン肯定派の医師ばかりでした。
この当時、海外でのワクチン被害者と家族のデモ活動や被害の実態に関して積極的報道することは避けて、コメンテーターは「重大な副作用はない。ワクチンを打たずに子宮頸がんになったらどうする!」と口を揃えていました。人として心があるとは思えません。
▶現実(惨状)
Youtubeで「子宮頸がんワクチン副作用」と検索してまず動画を見てください。激しく手足を震わせ、その震えで全身の筋肉痛を訴える多くの画像、親がわからなくなるほどの記憶障害の患者さんなど、たくさん出てきます。
人生を奪われた女の子たちを自分のお子さんに照らし合わせてしっかり見るべきです。これを見て胸が痛くならい人はいないでしょう。
これは現実に起きて、今も被害者の方たちと家族を苦しみ続けているのです。
なぜ前回の接種でワクチン副作用の被害者会が全国で発足したのでしょうか?
医者はこれを見て、自分の娘に打つことができるのでしょうか?私がこの患者の治療を行っている時に多くの医師や看護師に動画を見るように話しましたが、ほとんどの医療者は残念なことにこの事実を知っていませんでした。
自分の身内に発症者がいなければ調べもしないのです。大きな組織の発表だけを正しいと思うことにしていては悲劇を繰り返します。
▶重大な副作用の本当の数
私が診ていた患者さんもそうですが、行政には認知されていません。
つまり、重大な副作用が起きても、因果関係不明でカウントされていないのです。
このように、泣き寝入りしている患者さんがとても多いのが実情です。厚生労働省の統計だけを当てにしてはいけません。統計というものは自分たちに都合の良いように簡単に作成できます。残念ながら政治とお金がからむと真実は見えなくなります。
▶今年になっての現状
あれだけ否定していたにも関わらず、今年医師会から送られてきた資料には「子宮頸がんワクチン接種に関して・・・・脳の高次機能障害の可能性はありますので・・・」と書いてあり、ようやく認めたのか!と感じたのもつかの間、その後には「・・・外来ではそれらを踏まえた上で、子宮頸がんワクチンを推奨するように」と書いてあるではありませんか!
治せない副作用で、文字通り人生を奪う可能性が否定できないのに関わらずです。
医師に配られる資料は患者さんにも配られるのでしょうか?また、不思議なことに脳の高次機能障害の発症は厚生労働省の2021年10月発表の「HPVワクチンの安全性・有効性に関する最新のエビデンスについて」には海外の報告としてエビデンスがないとしたものを提示し、国内の報告では触れないようになっていました。
これは「医者の責任下で行うように推奨してください。」ということなのでしょうか?
治せる見込みがない病態が一定数は発生することを決して言わないマスコミや国はいつも通りですが、今回、稀な病態だと思って、この病態を詳しく説明せずにワクチンを打つ医者がいるのであれば許せません。
私の大切な友人にも子宮頸がん患者さんはいます。予防は行うべきなのは当たり前です。
ただし、その真の効果とリスクを正確に提示するべきですし、もっと大切な予防法をまず伝えるべきです。
癌の予防を訴えることはよくわかります。ただし、治すことが出来ない病態が存在することがわかっていて、十分なリスクの説明なしに行う医療行為はどう考えても納得がいきません。
▶予防は簡単です。また、必要に応じた検査は大切だと思います。
これは性交渉から移ります。
なので、予防は出来るのです。「考えて行動しましょう」とまず教えるべきです。
移るは粘膜から粘膜へです。
通常は感染しても6ヶ月以内に90%以上は排泄されるので、繰り返す感染によって癌化のリスクが高まるのです。性行動の加減でリスクが高まるのですから、自分の行動次第でリスクは減らせます。
相手あってのことですからパートナーの行動も大切です。リスクを感じる人は検診を受けるべきでしょう。(または、ドラッグストアに簡易キット:検体は郵送で行うものもあります)
▶ワクチンの有効性を考える
厚生労働省の発表から抜粋
『子宮頸がんは、数年から数十年にわたって、持続的にヒトパピローマウイルス(HPV)に感染した末に発症するとされています。子宮頸がん予防ワクチンは、新しいワクチンなので、子宮頸がんそのものを予防する効果はまだ証明されていません。 しかし、持続的なHPVの感染やがんになる過程の異常(異形成)を予防する効果は確認されており、これらに引き続いて起こる子宮頸がんを予防する効果が期待されています。』
厚生労働省の2021年10月1日発表と新潟大学での報告から
<基礎知識>
①HPVは100種類以上存在しますが癌化する可能性があるものを「高リスク型」と言います。これに含まれるものはHPV16/18/31/33/35/39/45/51/52/56/58/59/68型です。ワクチンはこのうちの2種類HPV16/18型に対して作られています。全世界の子宮頸がんの50~70%がこの型とあります。
②感染しても半年で90%以上は自然に排泄されます。
③子宮頸がんに関係するHPV(ウイルス)が原因は90% (ウイルス以外もあります)
④性交渉のある女性で生涯でのHPV感染率は50%(当然女性の半分が発症するのではありません)
⑤がん発生までの細胞の変化は下記です。
正常→軽度異形成CIN1→中程度異形成CIN2→高度異形成CIN3→微小浸潤癌→浸潤癌ICC
⑥⑤の異形成までは正常の戻る可能性があります。
<ワクチンの有効性>
①HPV16/18のその後の保有率から感染抑制効果は91%(これだけ見れば効果はありそうです!)
②25歳未満に関してのみ子宮粘膜の異形成の発生には有効であった。 (・・・ん?25歳以上は?)
③浸潤性子宮頸がん(ICC)に対するワクチンの効果については、25歳未満の女性での発症率が少なく把握できなかった。 (・・・あれ?浸潤癌の予防効果はないの?)
④ワクチンの効果は種類にもよりますが製薬会社の発表では5~9年です。
※上記から解ることは中学1年(13歳)で接種したとき、浸潤癌が発生する25歳までの12年後にはワクチンの有効期限は5~9年だから・・・あれ効果は?
※25歳未満にだけ異形成の抑制効果があった。・・・ということは、25歳以上にはワクチンによる異形成の効果がなかったってことですか?・・さて、なぜでしょう?
なるほど、だから20代はワクチンでなくて検診と言っているのですね。・・・?
以上から、重大なワクチンの副作用が起きないためにも「20歳を越えたら検診を!」だけでも良いのではないでしょうか?
少し話しがそれますが、気になっていることがあります。
研究報告はとても大切なことですが、このウイルスが性交渉で感染する以上はワクチン接種者の性行動と非接種者の性行動との比較検討がなくては真の有効率(ウイルス保有率)の評価は難しいと思います。
誰もワクチンで傷つかず、子宮や命を癌で奪われないためにすることは
正しい知識と行動が大切です。
※Youtube (187) 子宮頸がんワクチン副反応の実態 – YouTube
(187) 子宮頸がんワクチン接種後の症状 – YouTube
(187) 「子宮頸がんワクチン」“副作用”被害で2500件報告(15/03/31) – YouTube
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