たかはしクリニック院長高橋嗣明
形成外科の専門医。たかはしクリニック開設以来、形成外科の治療だけでなくオーソモレキュラー療法をはじめとする多様な治療を実践し、多くの慢性の難治疾患の治療にあたっています。北里大学医学部・北里大学大学院卒業、東京大学客員研究員・博士号取得。
前回の予告では“副腎疲労症候群”の予定でしたが、この病態の原因の1つとしても関係のある水銀を中心とする歯科金属の問題を先に取り上げたいと思います。最近雑誌の見出しにもなっておりましたので、安易な除去の危険性を啓蒙するべきと感じました。
当院でも栄養療法で血液データが改善しないか症状改善し難い患者さんの原因の多くを、この問題が関わっていることは開業時から感じておりました。当時より患者さんにも話してはおりましたが、予想より多くの患者さんが存在することが分かってきました。開業当時からしばらくして毛髪ミネラル検査(重金属検査)を行うようになり、またそれを専門に扱う先生のセミナーにも参加し、改めてことの重大性が分かってきました。
アマルガムは、加工が容易で殺菌性に優れているため、虫歯の治療に多く使われてきた歯の詰め物の材料です。ヨーロッパの一部の国では使用禁止となっており、最近は日本でもあまり使用されなくはなってきましたが、今でも日本政府公認の歯科補填材料です。
アマルガムは水銀を50%含む金属から出来ています。水銀は25°を超えると沸騰しますので、絶えず蒸散放出されています。アマルガムは詰める時と、はずす時に最も水銀が蒸散します。特に、アマルガムが複数の歯にはいっている方は危険です。除去時に完全な防護を行わないと、患者、術者ともに体内に水銀が大量に入ってきます。また、実際歯科医師の尿中アマルガムの量は、一般の方の平均の6~100倍と報告されています。
もともと日本人は欧米人より魚を食べますし、日本近海の海水中の水銀量が高めである(中国の火力発電の影響を懸念する専門家もいます)ことから、彼ら欧米人の4~5倍は水銀に曝露されているそうです。しかし、歯の1か所の詰め物のアマルガムは、毎日たくさんのマグロ(大型の魚は水銀が多い)を食べることに匹敵するそうですから、水銀を除去し難い体質(これは当院の検査で分かります)の方は危険です。また、この水銀は出産で1.5~2倍に濃縮されてお子さんに渡されます。
水銀は、無機水銀、エチル水銀、メチル水銀などがありますが、体内でどのように変化し、どのような問題にかかわるかを理解している医師は残念ながらあまりいません。多くの脳神経疾患、消化器疾患、副腎疲労症候群にも影響しますし、筋肉への影響も甚大です。動脈硬化の主原因であることもあります。当院でもこれが原因で発症したと考えられるパーキンソン病(すでにデットクス治療で改善・治癒)もおりますし、なかなか改善しない不定愁訴が改善した例もあります。こどもたちの発達障害などにも関係し、改善した報告例もありますが、安易な歯科治療で症状が悪化する可能性があります。
もともと健康を自負する方はかまいません(歯科医師の方は別です)が、気になる症状、病態をお持ちの方は、治療を急がずにまず本当に影響しているのかを検査してください。日本では、アマルガムを安全に除去するセミナーは発足して間もないようで、まだ長野県下でプロトコールに従って行える歯科クリニックはないため、現時点では東京の歯科を紹介しておりますが、今後は近隣の歯科の先生方にお声掛けをして、協力を仰ぎたいと考えております。
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