水銀には、無機水銀、エチル水銀、メチル水銀などがあります。
無機水銀の代表は歯科金属の充填物(アマルガムなど)、エチル水銀は予防接種液中(今期のインフルエンザワクチンには入っています)に、メチル水銀は海産物に入っています。
体内においてはこれらの水銀は、無機水銀からメチル水銀へ、またメチル水銀から無機水銀へも変化することがわかってきました。果たしてこれらの水銀は私たちの身体でいったいどのような問題を絶えず引き起こし続けているのでしょうか?最近は日本語版の本も出ていますので、ご存知の方もいるかもしれません。
もともと当院での栄養療法を行っても2~3%は全く改善しない患者さんがいらっしゃいます。
もちろん消化管の問題がある方の場合それを改善した上での数値です。この多くに重金属の影響が関与します。
これは開業当初からわかっていた事実なのですが、治療が点滴でのキレーション治療のため、「正直そこまで手を伸ばして責任を持った管理、治療が行えるのか?」自問自答を繰り返しておりました。しかし昨年度から子供でも安全に行える重金属の治療方法がアメリカより入ってきたことがわかり、積極的な検査を行うことにいたしました。
トリマーキュリー検査(重金属検査)はメチル水銀の蓄積(排泄)を毛髪、無機水銀の排泄を尿中、そして体内中の水銀を血液から調べ、それぞれの水銀の体内蓄積量と排泄能力を調べる検査です。また毛髪からはミネラルバランスの異常からも水銀の影響を読み取ります。水銀の関係する疾患は非常に多彩ですが、特に筋疾患と神経疾患、自己免疫疾患、動脈硬化症、発達障害には密接に関わります。
水銀といえば日本では「水俣病」がありましたが、この時も同じ食材を食べてもほとんど症状の発症がなかった人もいました。これは肝臓での解毒回路(葉酸回路、メチレーション回路など)の能力には遺伝的に個人差があることや、水銀と置換する亜鉛が体内に存在する量にも関係しています。※現在はこの遺伝子を調べることも、個々のメチレーション回路の能力も検査可能です。
現在当院では、パーキンソン病、関節リウマチ、線維筋痛症、慢性疲労、原因不明の肌荒れの患者さんでは、明らかな改善症例があります。また、発達障害、重症の脱毛症は治療が始まったところです。今後も改善症例があり次第ご報告したいと思います。
※トリマーキュリー検査(重金属検査)は直接アメリカの研究機関に送るため、その時のレート(現在は円高)によって異なりますので、正確には料金表にのせられません。現在の時点では水銀の検査(解毒能力検査含む)および他の重金属やミネラル検査も含めると6万円ほどです。
トリマーキュリー検査(重金属検査)のレポート例